幼い頃に両親が離婚し、母親に育てられた戸村匠真(日向)。ひとりで家計を支えるため、仕事に明け暮れる多忙な母に寂しさを募らせる戸村の心の隙間を埋めてくれたのが「テレビ」だった。
社会人になり、戸村は一世を風靡するような番組を作るために放送作家として憧れのテレビ局で働いていた。しかし、時代錯誤も甚だしいプロデューサー・呉剛(前川泰之)、それに絶対服従するディレクター・伊原慎太郎(ニシダ・コウキ)、振り回されて万年寝不足のAD・西村キヨシ(辻岡甚佐)、大物芸人のお気に入りなだけの放送作家・疋川宏(田口浩正)、疋川の腰巾着・松尾悠斗(森永悠希)らに囲まれ、企画を出してもダメ出しばかり。戸村の企画はプロデューサーや先輩作家によって面白みのない過激なだけの悪趣味なものに捻じ曲げられた内容へと変更されてしまう。
さらには、その企画で挑戦者の死亡事故が発生してしまい、「お前だよな?この企画出したの」と責任を押し付けられてしまった戸村。暴露系インフルエンサーにSNSで顔を晒されてしまい、誹謗中傷が殺到。遺族へ謝罪に行くも「人殺し!」と言われ、世間から後ろ指を差されるようになってしまった。
理不尽な扱いにも耐えてきたが業界から追い出され、「もう(業界に)居場所はない」と川へネタ帳を捨てようとした瞬間、戸村が自殺しようとしていると勘違いした女性が止めに入る。その女性・秋澤和(梅澤)に何があったか話すと、プロデューサーをしているという彼女の相談に乗ることに。
「番組の企画を考えられる作家を探していた」という秋澤に、いくつかネタを提供した戸村。後日、事件のあとに姿をくらませていた伊原が死亡したというニュースが流れて来る。その死亡した方法が、戸村が秋澤へと提供したネタと同じシチュエーションで…。
――という物語が描かれる。
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