コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、beeさんがX(旧Twitter)に投稿した『双子姉妹の小話』をピックアップ。
9月17日にX(旧Twitter)へ本作が投稿されたところ大きな反響を呼び、6万以上の「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、作者のbeeさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
誰もが羨む名家の子供は、完璧な双子だった。カッコ良い見た目の双子のレベックとブランはある日、お茶会を開いてほしいと頼まれた。レベックその頼みを断る。男を寄せ付けない癖がレベックにはあったのだ。実はこの行動の裏には父親との約束があった。
双子の転機は6年前だった。レベックとブランは女の子。しかし、彼女らの父親は2人を男児の双子として記していた。男児に恵まれなかったため、父親の血以外に家の名は渡せないからだ。父親の関心が自分に向いていることで、レベックは父親の告白が嬉しかった。
ミルロ嬢からのお茶のお誘い。レベックは冷たく断っていたが、ブランは女の子の扱い方が上手かった。そんなブランの姿を見習うレベックだったが、ミルロのイヤリングを褒めるレベックは様になっていた。女の子たちが綺麗なネックレスを付けているのを見ると、レベックは昔を思い出してしまう。女の子として生活していた時はリボンなどを付けていた。そんな気持ちを抑えるため、レベックとブランは足早に地下の司書室に向かっていた。
地下へ向かう階段は先日の雨でとても滑りやすくなっていた。その注意書きを見ていなかったレベックは、階段で足を滑らしてしまった。そんなレベックを抱きかかえたのはある男の子だった。そして「気をつけなよ。お嬢さん」と言い残し去っていった。そんなレベッカはむすっとしながら司書室へ向かっていったのだった。
父親との約束を守るため、奮闘する双子を描いた本作。ネット上では「好きな要素全部詰まってます」「ぶっ刺さりました」「めちゃくちゃ好き!」といった、ストーリーや絵柄、色合いのすべてに魅了された声が寄せられている。
――『双子姉妹の小話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
元々は小さい頃に落書きした男の子の双子がモチーフになっています。前に落書きを整理していたとき、この二人が女の子だったら面白そうだなと思ったことがきっかけです。男装したキャラは強くてかっこいい印象を受けますが、その内面は案外複雑なものではないかなと感じます。今回の話では、そんな内面をうまく表現したくて描きました。
――『双子姉妹の小話』の中で気に入っているシーンがありましたら、理由と共にお教えください。
特に気に入ってるのは過去の姉がブレスレットをつけて喜んでいるシーンです。自信いっぱいでお姫様になることを疑わないような、そんな過去の姿を見せたいなと思い描いています。
――姉と妹には異なった魅力があると思うのですが、それぞれに込めた想いやこだわりがありましたらお教えください。
姉の方は、自信家な性格とそれに見合う淑女さを持っています。そのため、男のふりをすることも完璧にこなそうとしていますが、プライドが相まってうまくいかないこともある...。といった人物像を目指しました。妹の方は正反対に楽観的ですが、本人なりの悩みもあるので、いつかそれもかけたら良いと思います。
――beeさんの絵に多くの読者が魅了されています。描くうえで意識していることなどありましたらお教えください。
描く上で一番意識しているのは表情です。描くキャラクターが読者の人たちにも魅力的に映って欲しいので、そのとき何を考えているかわかりやすいように表情を大切に描いています。
――beeさんの今後の展望や目標をお教えください。
まだ悩む時期で将来的なことは具体的に決まっていませんが、絵に関しては自分の描きたいものをもっと魅力的に描き切ることができるようになりたいと考えています。自分でも思っていなかったほど多くの人に見ていただけているので、引き続き楽しめるような作品作りを続けていけたらいいと思います。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
これからも更新は続けていくので、時々の楽しみに見にきてくださると嬉しいです。頂いた感想などもいつも楽しく見させてもらって、とても元気をもらってます!ありがとうございます!
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