パンサー・尾形貴弘がニッポンの名物・どんぶりを紹介する番組「パンサー尾形のどんぶり旅~ニッポンのうまい!にサンキュー~」(毎週土曜朝10:30-11:00[BSJapanext<263ch>])が、10月26日に放送された(翌週朝7:00-7:30[BSフジ]でも放送)。パンサー・尾形貴弘が、ニッポンの名物どんぶりを求め、全国各地を巡る同番組。千葉・館山で名産品の収穫を手伝うなかで、いつも以上のワチャワチャを見せた。
今回の舞台は千葉県・館山市。千葉県南部に位置し、30kmも続く海岸線や温暖な気候が特徴となっている。最初に尾形がやってきたのは大きな畑を持つ「木村ピーナッツ圃場」のさつまいも畑。作業していた大山光信さんにお話を伺い、収穫のお手伝いをさせてもらうことに。
レクチャーをしてくれる大山さんの腰を掴んで「おおきなカブ」方式で手伝おうとする尾形に、「んん~!!違う!!」とツッコむ大山さん。綺麗なツッコミに感心しつつ、せっかくだから“どちらがより大きいさつまいもを取れるか”で勝負をしようと遊びが始まる。
より大きなさつまいもを収穫した方が勝利というルールで、3本勝負。1回目に引き抜くツルを探していると、尾形は大山さんが「これにしようかな」と選んだ所を指さして「俺もそれが良いなと思ってたんすよ。間違いなくこれに目をつけてたんすよ」と強引に押し切る。なんとも卑怯な手だが、大山さんは仕方なく譲って別の箇所を選ぶ。寛大な心の持ち主のようだ。
選び直した大山さんが引き抜いてみると、土から出てきたのは大きなさつまいも。しかし尾形が強引に奪ったポイントのさつまいもはあまり大きくなく、尾形は「小っちゃいな!話違うよおい!」と不満たらたらだ。尾形の行動を読んで誘導したのだとしたら、かなりの策士。思わぬ心理戦が繰り広げられていた。
「もう自分で選びますわ!信用しません!」と言って、2回目は自分で選ぶことにした尾形。すると2回目は尾形の勝利、3回目も尾形の方が大きなさつまいもを収穫できた。土のなかのさつまいもが大きいか知るなどプロでもできないはずだが、“持っている”尾形の意外な才能が発掘された瞬間かもしれない。
お遊びとはいえ勝負に勝った尾形へ、焼き芋を振る舞ってくださるという大山さん。アルミに包んで火を入れた焼き芋をいただくことに。「うまい!ほっくほく!」とできたての焼き芋のおいしさを、堪能していた。また大山さんは落花生の栽培もおこなっているらしく、そちらも収穫のお手伝いをさせてもらうことに。
落花生はその名の通り、花だった部分が開花後に土のなかへ伸び、その先端部分に実ができる。それを周りの土ごと堀り上げ、熟成させたあとに収穫するという。地味な作業ではあるものの、ひとまとまりになっている土から1つずつ収穫する手作業を黙々と続ける尾形。しかし農業用の機械に乗ってきた大山さんが「楽をしませんか」と声をかけると、最初から使わせてくださいよと至極まっとうなツッコミを入れるのだった。
落花生と土や根を分離させてくれる機械を使いつつ、収穫をお手伝い。より分けるのは機械の仕事だが、ある程度の大きさの土のかたまりを機械に入れるのは人の仕事だ。終わる頃には疲労困憊となっていた尾形だが、そこにミッションが。「39秒で落花生の殻剥き対決に勝利せよ!」というもので、落花生の殻をより多く剥いた方が勝者というシンプルな対決だ。
驚異的な速度で剥いていく大山さんは、さすがに手慣れたモノ。よほど負けたくないのか身体で妨害する尾形だったが、畑でフィジカルも強い大山さんには妨害にならない。結果は15対14で大山さんが勝利。「体入れられたから!!」と自分から始めたにも相手の妨害行為を主張する尾形の姿からは、本当に負けず嫌いなのが伝わってくる。スポーツマンシップは1mmもないが…。
勝負のあとはノーサイドということで、大山さんと落花生専門店「木村ピーナッツ館山本店」に向かう尾形。落花生100%のピーナッツペースト、ピーナッツ味噌、ピーナッツソフトクリームを試食するなど、落花生のさまざまな可能性を満喫するのだった。
大山さんたちと分かれたあとは、忘れてはいけないどんぶり探し。見つかったのは老舗の海鮮和食料理店「波奈総本店」だ。地元の食材にこだわっているというお店で、スタッフの方からのおすすめ「館山炙り海鮮丼」をいただくことに。
「館山炙り海鮮丼」は“3段丼”で、普通のどんぶりとはひと味違う。海鮮を盛り付けた「一の重」、野菜を盛り付けた「二の重」、握りずしを盛りつけた「三の重」に分かれた豪華すぎるメニューになっている。館山のご当地グルメとして、2012年から始まった逸品だ。
そしてもちろん、箸を進める前にお約束の「39秒ノーカット食レポ」がスタート。しかし鉄板の上で炙る時間も込みになっていたため、多くの具材を39秒では炙り切ることができず…まさかの1口も食べないまま39秒が過ぎてしまった。判定は当然失敗なのだが、尾形は「そっちのせいだと思うけどなこれ…」と不満たらたら。だが逆にゆっくり食べられることになったため、味わうという意味では怪我の功名だったかもしれない。
なお同どんぶりは刺身を炙り終えたあと、渡されたシートに沿ってレモンをかけていただく。当然のように「これは美味いわ!!」と大絶賛の尾形は、その後もシートに記載されている食べ方で館山の海の幸をじっくり堪能するのだった。
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