古川雄大が主演を務める特集ドラマ「コトコト~おいしい心と出会う旅~」(『富山編』は12月7日(土)、『新潟編』は12月14日(土)、夜9:00-9:59ほか、NHK BSP4Kほか)の完成会見が10月29日、東京・NHK放送センター内で行われ、古川をはじめ、『富山編』で共演の柴田理恵、『新潟編』で共演の小林幸子、制作統括の堀内裕介氏が登壇した。
本作は、日本全国の魅力的な食材を探して旅をする百貨店のバイヤー・結稀宏人(ゆうきひろと)が、全国を巡りながらその土地の食材や料理、地域の人と出会っていく物語。
宏人がその土地で生きる人々のパワーや優しさ、その土地ならではの食材や料理に触れることで、少しずつ生きるエネルギーが満たされていく姿を描く。ゆったり、ほっこりできて、“明日ちょっと頑張ろう”という気持ちになれるオリジナルストーリーだ。
キャストは、主人公の結稀役を古川が演じ、『富山編』では野菜に愛情を注ぐ農家・三盃和代役を柴田が、『新潟編』ではスナックのママ・泉優華役を小林が演じる。
会見では、『富山編』『新潟編』にそれぞれ登場する柴田と小林が、故郷でもある富山と新潟の良さを古川にプレゼンするコーナーが。最終的にどちらがより魅力的かを決めることを求められた古川は、始まる前から「決められますかね…?」と不安げな笑みを見せた。
“食”をテーマにプレゼンが始まると、小林は立ち上がって「新潟はなんと言ってもお米でございます! そちら(富山)もおいしいんだけどでもごめんね、コシヒカリと言えば! でございます」と自信たっぷりに語る。
対する柴田も負けじと「富山県は立山連峰に降り積もった雪がジュワっと溶けて雪溶け水となり、それが地面に一度沈み、ブワー! と浮き上がる。ミネラルいっぱいの水が米を育て、野菜を育てるんですね。その野菜、米がおいしくないわけがない!」と、まるで噺家のような語りぶりで熱くアピール。
その後もおすすめの食材や“自然”をテーマにしたプレゼンが行われ、柴田、小林はさらにヒートアップ。古川は「もう決められません!(笑)」とたじたじになり、会場からは笑いが起こった。
それぞれの県のすてきな所をプレゼンしていくうちに、小林は「新潟は素晴らしいけれど富山も素晴らしい。だんだん富山に行ってみたくなってきちゃった(笑)」と笑顔。柴田も新潟・山古志村のお米について「本当においしいお米ですよね、あそこのお米はね~」としみじみと言葉にし、お互いの県をたたえ合うように。そんな二人を見ていた古川が「絆が生まれ始めてます(笑)」と言うと、再び会場は笑いに包まれた。
最後に、どちらの県がより魅力的かのジャッジを迫られた古川は、「ご覧の通り決められません(笑)」と笑顔を見せ、「このドラマは本当にそれぞれの県の特色がふんだんに盛り込まれています。そしてそこで巻き起こる人間ドラマもその県の特色が反映されているという、とても脚本の力もあるものになっています。ぜひ皆さんにご視聴いただき、どちらがいいか決めていただけたらと思います」とアピールし、終始笑いに包まれた会見となった。