――今、お話にも出てきましたけれど、本田さんは今年6月に20歳になられましたが、心境はいかがでしょうか?
お酒を飲めるようになったことが1番嬉しかったです。両親はわりとお酒が強いほうで、一番上の姉、兄たちからお酒を飲めるようになる姿を見てきたので、私もいつか飲むんだってずっと思ってました。20歳になってすぐに両親と乾杯して、ウキウキして動画撮ったりしました(笑)。この日は両親と小さい頃の話をしたりして「大人になったな」って自分でも思えるような日でした。
――10代と20代で気持ちの変化はあったでしょうか?
もう子供じゃないんだっていう風な気持ちは、20歳のお誕生日というより成人した18歳のお誕生日の方が強かったです。大人になるということは自分のことは自分でしなきゃいけないと思いましたし、女優やフィギュアスケーターというのが自分の“職業”になるんだと改めて思いました。楽しいからやってるだけじゃなくて、もっと責任を持って職業として務めるべきなんだなって。あと、大人になったら誰も怒って止めてくれなくなるから、逆に悪いことできなくなるなって思いました。
――例えばどんなことですか?
もちろんニュースになるような悪いことではないですけど、両親に怒られるようなことですかね。夜ふかしはしたくても眠くてあまりできないから、お菓子をたくさん食べちゃうとか(笑)。
――今後の人生の目標や展望を教えてください。
人生の目標でいうと、素敵なお嫁さんになることです。両親の関係がすごく好きで、姉兄とも両親みたいな夫婦になりたいねって話しています。勇気を出して告白してオッケーもらったんだって思うとキュンキュンしちゃって、お嫁さんになれるってすごく素敵だなと思います。
――本田さんのお嫁さん姿を私も見てみたいです。お仕事においての目標はいかがでしょうか?
常に思っているのは、やっぱり皆さんのイメージは小さい頃の自分だと思うので、その時の自分ができなかったことを叶えたいし、その時の自分がびっくりするようなことに挑戦していたいなって思ってます。具体的にはちょっと凄みがあるような怖い役もやってみたいです。
――では、小さかった頃の自分に、声をかけるならどんな言葉をかけるか教えて下さい。
まさにこの「カーリングの神様」の映画のことですね。フィギュアをやっていて、お芝居もやっているからこそお声をかけていただけた役だと思うので、2つのことを続けていたらこんな映画に出会えるんだよって声をかけてあげたい。それぐらい自分に自信が持てる作品に仕上がっていると思います。
◆取材・文=入江奈々
撮影=ナカムラヨシノーブ
ヘアメイク=山田佳苗
スタイリスト=稲葉江梨
衣裳協力=LOUNIE、ete