剣心と尖角のバトルが始まった。巨大な体躯を誇る尖角だが、見た目に反してかなりのスピードの持ち主で、速さでは剣心とも互角の模様。一方剣心は、志々雄の目の前で己の太刀筋を見せないよう、ひたすら尖角の攻撃を回避する。防戦一方かと思われたその矢先、激しい動きに身体が耐えられなくなった尖角が足を骨折してしまう。じつは剣心は、戦いの最中に徐々にスピードを釣り上げていて、それに気づかなかった尖角の身体は、知らず知らずのうちに限界を超えてしまったのだ。これで戦闘続行は不可能と思われたが、剣心に技を出させずに負けたら殺すと志々雄から脅された尖角は、最後の力を振り絞って奥義「超・人間弩弓」を放つ。すると剣心は、「龍翔閃」を繰り出して尖角を気絶させるのだった。
剣心vs尖角の戦いは、終わってみれば剣心の圧勝だった。剣心は手の内を隠すために自らは攻撃せず、尖角の自滅を待つなど、じつに考え抜かれた戦い方でバトルIQの高さを見せつけた。最後は尖角の奥義の前に「龍翔閃」を使ったものの、おそらくこれは「不殺」の誓いゆえのことだろう。最後まで技を見せずに尖角を倒すことは十分に可能だったが、それでは尖角が志々雄に殺されてしまうため、あえて「龍翔閃」を見せたのだ。今後、志々雄と戦う際に不利になることは明らかだし、そもそも尖角は栄次の両親を殺した張本人。それでも「不殺」を優先した剣心の覚悟は相当なものだと言えよう。ちなみに今回のアニメで登場した尖角は、「尖角流 刻み打ち」や「尖角流 人間弩弓」などの新技を次々と披露しており、これには原作ファン勢からも「尖角、めっちゃ面白くなってる」「尖角流なんてあったか?」などサプライズの声があがっていた。さて次回第29話(第二期5話目)「再び京都へ」は10月31日放送。期待して待とう!
◆文/岡本大介
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