コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、コミックエッセイを手がけている小日向えぴこさんの『息子のお散歩にエンカウントしました』をご紹介しよう。
同作は小日向さんが、たまたま散歩中だった息子さんに遭遇した場面を描いたショート漫画。X(旧Twitter)にポストされると、多くの人から注目を集めたようで9000件を超える「いいね」を獲得している。
作者の小日向さんに『息子のお散歩にエンカウントしました』を手がけたきっかけや、こだわった部分について話を伺った。
ある日のこと、出社のために駅に向かっていた小日向さんは、お散歩中だった息子「つばめ」のクラスとエンカウント。小日向さんだけでなく保育士の先生も驚いていると、クラスメイトたちも小日向さんに気づいて「つばめくんのママだ」と盛り上がり始める。
ややしてから小日向さんは息子を見つけたものの、なぜか息子は曇った表情。その場で原因が分からないまま出社し、仕事が終わった後、いつも通りに息子のお迎えに。そして、担当の保育士から、あの後に息子が泣いてしまったことを知らされる。息子に尋ねると、単に"びっくりしちゃった"とのことだったが…。
「息子のつばめくんが泣いてしまった」という展開に対し、読者からは「保育園モードだったのにいきなりお母さんに出会って寂しくなっちゃったのかな」「小さい子供たちの様子だけで癒された」など様々な反響が上がっていた。
――『息子のお散歩にエンカウントしました』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
息子のお散歩に遭遇したことが初めてだったのと、息子の微妙なリアクションも予想外で面白かったので、「これは漫画にしたいな」と少し考えていました。そのあと会社に行って、そのことは忘れてしまっていたのですが(笑)
お迎えの時に「あの後泣いてしまったんですよ」という話を保育士さんから聞き、それも含めて漫画にしておきたいな、と改めて思いました。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
エンカウントした時の子どもの微妙なリアクションもですが、あとで泣いてしまったという子どもとのやりとりが注目ポイントかな、と思っています。泣いてしまった理由を考察してくれる方、ご自身の思い出を語ってくれる方、X上でいろいろなご意見をいただけてありがたかったです。
――日々の日常をコミックエッセイとして描かれていますが、やはり常に「作品にする」という目線を持って過ごしていらっしゃるのでしょうか?
いつもは「作品にする」ということは、あまり意識しないで過ごしています。今回のように特に印象に残った出来事があれば、スマホのメモ帳に雑にメモしておいて、漫画を描く時間が取れたら「どれを描こうかな」と見返すくらいです。
――そもそもの質問で恐縮ですが、漫画やコミックエッセイを描き始めたきっかけも、ぜひ教えてください。
学生時代はずっと創作漫画を描いていたのですが、社会人になってからはほとんど描いていませんでした。再開したのは、育休で時間ができたタイミングです。SNSで育児漫画を読むようになり、自分も描いてみようと思ったのがきっかけです。
また、子どものことだけでなく自分自身の体験を描くコミックエッセイというジャンルがあることを知り、コミックエッセイも描き始めました。
――今後の展望や目標をお教えください。
これからも人が楽しめる育児漫画や、人の役に立つようなコミックエッセイを描いていきたいですね。もし機会と気力があれば、またいつか書籍も出したいです。あとは自分の経験を生かして家計相談だったり、コミュニティ運営のようなこともしてみたいとぼんやり考えています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
最近忙しくあまり頻繁に更新できていませんが、楽しみにしてくださっている方、本当にありがとうございます。これからも無理のないペースで投稿していきますので、よろしくお願いします。
また、9月15日に初の書籍『貯金オタク、5000円の石けんで目覚める。金は生きてるうちに使い切れコミックエッセイ』が発売されました。ぜひチェックしてみてくださいね。
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