そんな中、入院患者の三原(馬場徹)が激しい腹痛を訴えた。穿孔性の虫垂炎だったようで、昨日腹痛で搬送されてきたのだが、担当医の大貫は、穿孔性かどうか確定できず、一晩様子を見たのだった。大貫は「搬送された時点で手術をするべきだったのでは?」と意見した歩に、自分の判断は間違っていない、と言い、「ナースが診断するな!」と逆ギレした。
手術は無事に終わり、経過も順調で、回診に来た大貫は三原に、明日の退院を告げた。すると、三原は突然再びの腹痛を訴え出したのだった。だが、エコーも血液検査も異常無し。手術の傷口も化膿していないし、大げさに痛がるにしてもそこまでの傷ではない。とりあえず、退院は延期となった。
「痛みの原因が分からない」と言う大貫に、歩が「泌尿器や筋肉、骨が原因の可能性もある」と言うと「そのぐらい、俺だって分かってるよ!」と、またもや声を荒げる始末。他の科と連携する気が一切無い大貫に、歩は「原因不明が一番怖い」と食い下がるが、「術後の合併症じゃないなら、俺には関係ない」と取りつく島もなかった。
歩は、自ら泌尿器科や整形外科に検査を頼みに行くが、それぞれが押し付け合い、結局どの科でも再検査をしてくれない。歩は、「こういう状況が病院に悪いイメージを持たれてしまうのだ」と憤慨した。
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