静は、退院前の三原の様子から、まだ何か病気が潜んでいると考え、三原の自宅へ出向き、別の病院を手配したので明日検査を受けるようにと伝えた。だが、三原は「きっと精神的なものだから」と、断った。だが、どうしてもこのままにしたくない静は、別の作戦で彼に潜んでいた別の病気を見つける事に成功した。
結局三原の症状は、上腸間膜動脈症候群というもので、食後に痛みが出やすく、しばらくすると治まる事がある為に分かりづらかったようだ。だが検査さえすれば、すぐに分かったこと。「今までと痛がる様子が違った」と言った福美が正しかったのだ。歩は、三原を仮病だと決めつけて福美の言葉を信じなかった自分の間違いを認めて、福美に謝った。
治療を終えた大貫らを廊下で待っていた静は、「私どもナースは診断する事はできません。ですが、先生たちよりも長い時間患者さんを見ています。そのナースの意見には耳を傾けられたほうがよろしいかと存じます」と彼らに言った。
そこへ薬師丸が通りがかり、その様子を冷酷な目つきで眺めていた。そして大貫らを無視して通りすぎ、静の前で立ち止まり、三原が無事でよかったと言った後に続けた、「順序を含めて、人事改革を根本的に見直す必要がありそうですね」という、この言葉が、どんな意味を持つのだろうか…。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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