誰もが憧れるエンターテインメント企業「スピラリンクス」の新卒採用。最終選考まで勝ち残った6人の就活生に課せられたのは“6人でチームを作り上げ、1カ月後のグループディスカッションに臨むこと”だった。
全員での内定獲得を夢見て万全の準備で選考を迎えた6人だったが…急な課題の変更が通達される。
「勝ち残るのは1人だけ。その1人は皆さんで決めてください」。
会議室という密室で、共に戦う仲間から一つの席を奪い合うライバルになった6人に追い打ちをかけるかのように、6通の怪しい封筒が発見される。その中の1通を開けると…。
「×××は人殺し」。
そして、次々と暴かれていく6人の嘘と罪。誰もが疑心暗鬼になる異様な空気の中、1人の犯人と1人の合格者を出す形で最終選考は幕を閉じる。
悪夢の最終面接から8年がたったある日、スピラリンクスに1通の手紙が届くことで衝撃の事実が発覚する。それは、“犯人の死”。
犯人が残したその手紙には、「犯人、×××さんへ。」という告発めいた書き出しに続き、あの日のすべてを覆す衝撃的な内容が記されていた。残された5人は、真犯人の存在をあぶりだすため、再びあの密室に集結することに。
うそに次ぐうその果てに明らかになる、あの日の「真実」とは―。