その後、牧野は篠谷(森川葵)に川で見た事実を伝える。篠谷が羽菜と直接話そうとすると、一希と羽菜の2人は部屋から脱走していた。自然の中で走り回った羽菜はつまづいた拍子に足首をねんざしてしまう。追いかけてきた牧野が羽菜を救護する中、足首を見るとそこにはひっかき傷のような自傷行為の痕があった。救護室で羽菜に川のことを聞きつつ手当をする牧野。すると、七夕飾りのことや一希とのことをぽつりぽつりと話し始めた羽菜。孤独感や不安感から起こる破壊衝動や自傷行為に悩んでおり、抑えられない衝動に「私は私が怖い」と告白するのだった。
ねんざで負傷した羽菜のことを父親(和田聰宏)に連絡する牧野。荷物があるため、迎えが必要だと伝えようとすると「タクシーに乗るように」と返されてしまう。羽菜の母親(島袋寛子)が家を出て行ってから、父親は羽菜に向き合うことをせず家族関係は破綻していた。一方の羽菜も、過去に母親に言われた言葉がフラッシュバックし、自分を見てくれない父親のこともあり、再び破壊衝動にさいなまれていた。
翌日、ねんざの痛みを理由に学校を休んだ羽菜。抱える悩みを知った牧野は、羽菜の家へと駆けつける。一方、羽菜は衝動により壊した母親の茶碗の欠片を、血がにじむほど握りしめていた。家に着いた牧野だったが、インターホンを押しても誰も出ない。何度か呼びかけると「なんで来たんですか」と羽菜がドア越しで応答する。牧野をかつての母親と重ね「いらなくなったら、壊して捨てるんでしょ!うっとうしいならそういえばいいのに!」と責める。それを聞いた牧野は「お前を助けたい」と訴えるのだった。
精神的な病気の児童と向き合う牧野の姿が描かれた第4話。SNSでは「毎話泣いてる」「まさに心の手当て」「ジーンとなりました」「生徒の心を開くことは出来るのかな」「涙が溢れた」といった投稿が相次ぎ、反響を呼んでいる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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