美羽との思い出の図書館を訪れた冬月は、職員から美羽が心配していたことを聞くが、連絡先までは分からないと言われた。
冬月はなんとか美羽に会えないかと仕事の準備を抜け出して出かけようとする。そんな冬月に莉紗の「私なら好きな人が生きてるって聞いたら、待ってないで会いに行くけどな」という言葉が突き刺さる。
そんな中、娘の1カ月検診に出かけた美羽は、付き添ってくれた宏樹の「どっか行きたいとこない?」という好意に甘えて、図書館に立ち寄る。
「返したいものがあって」という美羽は、娘を宏樹に任せて一人で図書館の中へ。整然と並んだ書棚の間を歩きながら、大人になって冬月と再会した日々のことを思い出す美羽。そして、冬月が中学時代に宝探しゲームをしようとしていたことにならい、美羽の作った思い出の“しおり”をそのときと同じ本の中に隠した。
宏樹を娘の父として歩み始めた美羽は、「これは持ち続けちゃいけない。冬月くんのことは私の心の中に永遠にしまっておく」という決意の表れだった。
区切りをつけて帰ろうとしたとき、美羽の視線の先に冬月が。「やっと会えた」とつぶやいた冬月は美羽を抱きしめた。
2人が再び会える可能性が高い場所は、図書館。その予測もあって、美羽が図書館を訪れたときから再会までのラスト約5分は、まさに息をのむ展開。本来であれば感動的だったかもしれない。しかし、第3話はモラハラ夫だった宏樹が、娘が生まれたことで優しく変化していった様子をほとんどの時間をかけて、じっくり丁寧に描いた。
視聴者はそんな宏樹に注目していたため、SNSには「あああああああ」「うわあああああ」と声にならない叫びが並び、「冬月くん、ごめんアフリカ戻って」「冬月君、今じゃない」「タイトル『悪魔の図書館』にしてくれ」などの投稿もあった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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