「二十五、二十一」「悪鬼」のキム・テリが主演を務める韓国ドラマ「ジョンニョン:スター誕生」の第7、8話が11月3日までに配信された。非凡な才能を持つユン・ジョンニョン(テリ)が徐々にその才能を開花させていく姿にはすごみすら感じられ、「演技力が限界突破している」などと視聴者をくぎ付けにした。(以下、ネタバレを含みます)
「ジョンニョン:スター誕生」は、人気ウェブトゥーンを原作に「愛の不時着」や「涙の女王」を手掛けたスタジオドラゴンが制作する、“天性の声”を持つ少女ジョンニョンのサクセスストーリー。2003年にユネスコ無形文化遺産に登録された韓国の伝統芸能“パンソリ”をモチーフに描く、1950年代を生きるジョンニョンと仲間たちの物語だ。
第6話ラスト、定期公演の舞台「自鳴鼓(チャミョンゴ)」で脇役でありながら予定にない歌を歌って悪目立ちしてしまい、カン・ソボク団長(ラ・ミラン)から舞台に上がることを禁止されたジョンニョン。
第7話では、舞台に上がれない間すべての役柄を分析したジョンニョンが代役として再び「自鳴鼓」の舞台に上がる展開が、続く第8話ではジョンニョンやライバルのホ・ヨンソ(シン・イェウン)らが合同オーディションに挑む展開が描かれている。
テリは、「悪鬼」で「2023 SBS演技大賞」に輝いたのをはじめ、数々の演技賞に輝いてきた演技力の持ち主。「ジョンニョン:スター誕生」でも第1話からその演技は評判を呼んでいたが、ストーリーの深まりとともにさらにすごみを増している。
7話では、ホン・ジュラン(ウ・ダビ)との稽古場での「自鳴鼓」の稽古シーンが圧巻だ。ジョンニョンが敵役の宰相コミゴル役、ジュランが女スパイ・クスラギ役として、2人は向き合った。
策士コミゴルは、クスラギを誘惑して取り込もうとする。本番ではヨンソがふてぶてしく演じているコミゴルを、ジョンニョンは穏やかに、哀れみや愛しさまでも含んだ妖艶な目で演じていく。その目に魅入られ、視線を逸らすことができないジュラン。ジョンニョンがまた一つ殻を破って演技の幅を広げた瞬間が、鮮烈に描かれた。
8話では、合同オーディションのため喉を枯らすほど稽古し続けたジョンニョンの壮絶な歌唱シーンがすさまじい。枯れた喉で声を張り上げた結果、喉が詰まって体がこわばる一瞬。テリは、その筋肉の緊張までも体現してみせる。
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