前田幸長、星野仙一の「いつまでもロッテの野球やってんじゃねぇ!」で躍進 桑田真澄「Play Hard Work Hard」の実践エピソードも<ダグアウト!!!>

2024/11/07 12:00 配信

バラエティー レビュー

前田幸長、星野仙一の「いつまでもロッテの野球やってんじゃねぇ!」で躍進※提供画像

10月31日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週木曜夜10:00-11:00、BSJapanext<263ch>)。今回のゲストは、現役時代スーパークイックとナックルを武器に活躍した前田幸長。そして、ノールック投法で日本のみならずメジャーでも活躍した岡島秀樹だ。

前田に“殴られんばかりの勢い”で喝を入れたのはあの人


番組の人気コーナー「ダグアウト!!!球界相関図」では、ゲストの人間関係を深掘りしていく企画。キーワードにあわせて思いつく人名を挙げていき、相関図を作っていく。最初のキーワード「自分を変えてくれた人」について前田が名前を挙げたのは、名監督として名高い星野仙一。星野は前田が中日ドラゴンズに所属していたときの監督で、監督通算1181勝を成し遂げた経歴を持つ。

前田は1995年に千葉ロッテマリーンズから中日へ移籍。ロッテ時代には金田正一監督の元でプレーをしていた。MCのますだおかだ岡田圭右は金田のことを“カネやん”と呼びながら「“エラい監督”やな〜思って、はぁ〜もうやれやれと次に行ったら星野さん」と前田の気持ちを代弁。笑うとともに、前田も星野のインパクトを「強烈でした」と語る。

“カネやん”こと金田で鍛えられて免疫はあったのではと岡田に尋ねられると、星野と金田は違うタイプだと答える前田。前田は若き現役時代を「エイヤッ」と投げてバラついたボールで結果を出していたと振り返る。しかしそれが通用しなくなって成績を落とすと、トレードで中日へ移籍した。

しかし中日でもバラついたボールで試合に挑み、ホームランを打たれるようになってしまった前田。すると星野から、「いつまでもロッテの野球やってんじゃねぇ!」と“殴られんばかりの勢い”で言われたという。

もちろんすかさず「殴られてはいないですけど」と付け加える前田に、スタジオは大きな笑いに包まれる。岡田は「言わなくていい」「念を押されると勘ぐってしまうんで」とツッコミを入れるひと幕も。

前田に“いままでのピッチングだと通用しない”ことを伝えてくれた星野。そこで自分から、何を身につければいいのかを星野に聞きに行ったそうだ。すると星野は「全部の球種でストライクを取れるようになれ。その技術を身につけろ」とアドバイス。なかなかハードルの高い要求だが、前田は「身につきましたね」とドヤ顔を見せた。

ただ身につけるための努力は欠かさず、まずはキャッチボールから始めたという。自分の体をどう動かしたらボールはここに行って、曲がり球はどこで離す…といった研究の日々。研究の成果もあってフォアボールは激減し、バッターをうまくコンビネーションで抑えられるようになる。

“勢い”ではなく技術的なコントロールや体の動かし方で抑えられるようになり、野球選手としての寿命を伸ばすことができたと当時を振り返った。

「Play Hard Work Hard」の姿勢を見て学んだ岡島


続いて岡島が「自分を変えてくれた人」で名前を挙げたのは、伝説の投手・桑田真澄だ。岡島が振り返るのは、若手時代の秋のキャンプでのできごと。岡島は怪我のリハビリや調整を兼ねて参加していた桑田と2人部屋になった。その際に桑田が1枚の写真を見せてくれたという。

自主トレでオーストラリアにいったときの写真を見せながら、「オカジ、お前も来年来るか?」と言ってくれた。それをきっかけに、岡島は桑田との付き合いが始まったのだとか。

また桑田は「Play Hard Work Hard」という言葉をよく口に出していたという。野球や仕事だけでなく、遊ぶときもしっかり遊べという考え方だ。桑田はワイン好きということもあり、自主トレ中だけでなくシーズン中にもベロベロに酔うことがあった。しかし次の日には朝早くから練習に参加していたのだとか。遊んだ分、しっかり仕事をしようという考え方は、とても勉強になったという。

岡島は桑田の自主トレについて「メニューがあるわけじゃない。自分で考えてやりましょう」という感じの“アメリカ思考”と語る。その話を聞いた桑田と個人的に交流のあるMC・上重聡は、「シゲ、車はな真っ直ぐ行くためにも、ハンドルに遊びが必要だろ」とよく言われたと振り返る。

ちなみに続けて「縁が大事だよ。ドルじゃないよ。日本だからやっぱり円が大事だよ」という“縁と円”をかけたダジャレも飛び出したと明かす。岡島からも「(桑田は)ダジャレは好きですね」とフォローが入るなど、意外な一面が明らかになった。