同居人の悟(倉悠貴)や女の子たちとカラオケに行き、泥酔する海里。そこに、ほこ美が駆け付けた。「余計なお世話」「おせっかい」、挙げ句に「こっち入ってくんな」と言われても、1人で背負い、乗り越えようとし、戦い続けてきた海里を、やっぱりほおっておけなかった。
「私に何ができるか、ずっと考えてて」と言うほこ美に、「じゃ、やらせてよ」と悪態をつく海里。すると、ほこ美は去ろうとした海里の腕を取り、「いいよ、行こ」とホテルに向かった。
「ちょろすぎ、こんなとこまで来て。だから男にだまされんだよ」と海里。ほこ美は「だまされてもいい。私、知ってるから。あなたが必死にもがいていることを」と語り掛ける。
ほこ美のまっすぐな思いに触れ、海里は「前に進もうとするたびに思い知らされる。どんなに悔やんでも悔やんでも…悔やんでも、時間は戻せない」と涙をこぼしながら思いを吐き出した。
ほこ美はそんな海里を後ろから優しく抱きしめ、「世界中の人があなたのことを何と言おうと、私がそばにいます。味方でいます。だから、自分を壊さないで。それでも前に進まなきゃいけないときは、私があなたを殴ってやります。あなたのことが好きだから」と告げた。
「殴ってやる」。初めは海里がクズだと思ったから、そう言ったほこ美。けれども、ボクシングを始めて、海里から教わったボクシングは「相手を敬うスポーツ」で「同じだけ苦労してきた相手を尊敬する。だから全力でぶつかって、殴るに値する」ということ。単に復讐するために“殴る”ではない気持ちが、いまのほこ美の言葉には込められていた。
切なくて、でも温かい、ほこ美の告白。SNSには「好きだから殴るは相手を敬ってるからこそなの泣けてしょうがない」「ほこ美ちゃん、殴る意味が変わったね!」「守りますじゃなくて殴りますなのかわええ。ほこ美ちゃんしか言えん」「エモイ、エモすぎる」「ほっこー強い」といった感想が並び、タイトル略称の「#あのクズ」が日本トレンド1位になる反響となった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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