「私の今までのことを綴り、感情を最大限に詰め込みました」伊達さゆり、初の作詞曲を語る

2024/11/06 21:30 配信

アイドル インタビュー

【写真を見る】ガーリーなワンピース姿の伊達さゆり 撮影/藤原宏


私は歌詞のほうがちゃんと伝えられるかなと思っています


――自身の気持ちを表現するとき、言葉として発するのと歌詞にするのでは、どちらが性に合っていると思いますか?

私は、面と向かうと、伝えたいことをちゃんと伝えることができないタイプ。イベントで皆さんに向けて話すときも、おふざけに走ってしまったり、緊張で言葉が飛んじゃったり…。でも、それが歌詞になると「本当に伝えたいことは何だろう」と何度も自問自答して、じっくり考えられるので、私は歌詞のほうがちゃんと伝えられるかなと思っています。

――今回、作詞をするにあたり、難しい部分はありましたか? 

書きたいテーマは明確だったので、まずは書き留めたノートの言葉を拾っていくことからスタートしたんです。テーマから考えるわけではなかったので、そういった点ではあまり時間はかからず歌詞を書くことができました。ただ、プリプロ(プリプロダクション)のときに歌詞をつくってからレコーディングまでに少し期間が空いたので、レコーディング当日の歌入れ30分前くらいに少し書き換えたりしたフレーズはありました。

――何か気になったことがあったのですか?

作詞している段階でも歌ってみたり口ずさんでみたりしていたんですけど、実際にマイクの前に立って今後歌っていくことを考えたときに「この言い回しだと自分の言葉じゃないかも」と感じたんです。(「プレゼント」の)<ただひとつの声が聴こえなくなる前に>という歌詞があるんですけど、最初は<聴こえなくなる前に>ではなくて<笑えているように>だったんです。でも、これは私じゃない気がして…。「笑顔」「笑う」という言葉も入れたかったんですけど、今回は自分の気持ちがもやもやしていたときに歌詞を書いたので、<聴こえなくなる前に>と変えて、ちょっと切なさを出しました。あとは、2サビの<ただ空へと向かって>という部分。最初は「空へ」だったんですけど「空へと」に変えました。意味としては変わらないけど、「と」が入ることによって、呼吸の仕方やリズムが取りやすくなりました。

――「プレゼント」の歌詞に出てくる「あしあと」は、あえて1st写真集のタイトルと同じひらがな表記でしたね。そういったファンの方が楽しめるワード選びは意識していましたか?

はい。毎年開催してもらっているバースデーイベントのサブタイトルは自分で考えているのですが、1回目は『みんなとなら今日もきっとステキな日』、2回目は『好きな色に着替えて』でした。そして、今年は『ぼくに僕からのプレゼント』。その時系列に沿って、1Aメロの最後に<ステキ>、1サビの最後に<色>、2サビの最後に<ぼくに僕からのプレゼント>というワードを入れています。これは絶対にやりたかったことなんです。ただ入っているだけじゃなくて、自分のストーリーや心情に合った入れ方ができました。気づいてくださるファンの方がいたらうれしいです。

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