小夭を取り巻く4人の男性は、いずれ劣らぬ美男子ぞろい。まずは、幼い頃に小夭と「ずっと一緒にいよう」と誓い合った瑲玹。1話で2人の幼少期のシーンがじっくりと描かれるため、視聴者の共感も得やすいキャラクターだ。演じるのは2016年デビューのジャン・ワンイー。「風起花抄(ふうきかしょう)〜宮廷に咲く琉璃色の恋〜」(2021年)では悪役だった彼が、ヒロインを思う気持ちは人一倍の貴公子を涼やかな眼差しで好演する。
子犬のように小六を慕う様子が母性本能をくすぐる十七(のちの塗山璟)役のドン・ウェイは、2021年に本格デビューし「千紫万華(せんしばんか)~重紫(ちょうし)に捧ぐ不滅の愛~」(2022年)に続いて本作に出演。小六が女性だといち早く気づき、彼女を一途に愛する寡黙でけなげな姿が魅力的だ。
小夭の婚約者・赤水豊隆に扮したワン・ホンイーも、2021年に「月光変奏曲〜君とつくる恋愛小説〜」でデビュー。その後、「宮廷衛士の花嫁」や「黒豊と白夕〜天下を守る恋人たち〜」などの話題作を経て、本作で大役に抜擢された。演じる赤水豊隆は、小夭に無碍(むげ)に扱われても彼女を恨むことなく温かく包み込む大きな心の持ち主だ。
そして日本でもおなじみの実力派美男タン・ジェンツーが、クールで冷酷な妖族の王・相柳を演じる。銀髪をなびかせた、ダークで妖しい美しさが魅力の彼。初めは小六の“癒しの血”を利用するためまとわりついていたのだが、自分を見下さない小六に惹かれて人知れず献身的な愛をささげ始める、そのギャップがたまらない。後半は黒髪で別のキャラクターに扮し、多彩な表情を見せてくれるのも注目ポイントだ。
尽くすタイプの葉十七か、ギャップが魅力の相柳か。幼い頃からの瑲玹との絆が勝つのか、赤水豊隆との穏やかな結婚生活か――。“「長相思」のF4”と言いたくなる彼らのうち、最終的に小夭が誰との未来を選ぶのか全く予想がつかず、すれ違いや誤解にやきもきさせられること間違いなし!
原作者でもあるベストセラー作家トン・ホワ自らが脚本を手掛けた本作。寿命の異なる神々と人間、妖怪が入り混じって暮らすという、ありそうでなかった斬新な設定が、さらなるドラマを生んでいく。
作品の世界観を体現した壮大なセットや豪華な衣装も本作の見どころだ。小六の医館がある清水鎮のロケセットはCGを一切使わず、約2万平方メートルの広大な敷地に7か月かけてリアルな街が再現されたもの。衣装デザインは第12回アジア・フィルム・アワード最優秀衣装デザイン賞を受賞した映画『空海-KU-KAI-美しき王妃の謎』(2018年)をはじめ「陳情令」「慶余年」「狼殿下‐Fate of Love‐」「斗羅大陸」などの人気作を手がけた大御所チェン・トンシュンが担当。古代中国の美を感じさせる衣装がドラマをさらに盛り上げる。
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