並外れたビジネスの才覚を持つ天性の人たらし“ハル”こと天王寺陽(CV.大塚剛央)と、パソコンオタクで人付き合いが苦手な“ガク”こと平学(CV.石毛翔弥)が、トリリオンダラー――1兆ドルを稼ぐことを目的に会社を立ち上げる起業サバイバルストーリー「トリリオンゲーム」(毎週木曜深夜1:58-2:28ほか、TBS系/Prime Video・ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Leminoほかで配信)。その第6話「月まで欲しくて」が10月31日に放送された。今話では、祁答院ベンチャーキャピタルの社長・祁答院一輝(CV.東地宏樹)がハルとガクに出資を切り出し、2人の起業という第一目標が実現。祁答院の想像を超える、ハルのぶっ飛んだ行動と数々のパワーワードが大反響を呼んだ。(以降、ネタバレが含まれます)
ドラゴンバンク主催のセキュリティ・チャンピオンシップで大逆転劇を見せたハルとガクだったが、“桐姫”こと黒龍キリカ(CV.M・A・O)のボディガードである長瀬(CV.水中雅章)の物言いにより失格となってしまう。そんな2人に声をかけたのが、大会を見物し、ハルとガクに並みならぬ興味を抱いていた祁答院だ。2人をラウンジに連れていき3000万の出資金を提示した祁答院は、ハルからの持ち株比率15%という提案を飲む条件として、「この店の女、1人口説き落としてみろよ」と難題を持ちかける。
祁答院が用を足している間に、ハルはキャストの女性と共に店を後にして祁答院の度肝を抜くが、これまでに幾度も窮地を切り抜けてきたハルにはお題が簡単すぎたのかもしれない。しかし、もっと驚かされたのはこの後だ。ハルとガクの獲得にこだわる桐姫は、ハルのスマホにメッセージを送るが、ハルはそれを見るなり桐姫の連絡先を消去。返信のないスマホを見つめ、「譲れないの、私は」とつぶやく桐姫はどこか寂しげな眼差しだった。
男女の恋の駆け引きのようなハルと桐姫の関係は、ハルが一方的に振る形でいったん決着を見たようだ。SNSでは「桐姫、今度はどう出会うのか」「桐姫が諦めるとは思えないけどこれからどうするのかな」と、今後の桐姫の動向を気にする声が上がっていた。
今話でもっとも視聴者を驚かせたのが、ハルの“札束風呂”シーンだ。祁答院がキャッシュで出資金を用意すると、ハルは軍資金を手に入れたら最初にやりたいことがあったのだという。その夢というのが、札束風呂という、昔の雑誌でよく見かけた怪しげな広告のシチュエーション。ノリノリで札束風呂に入るハルの姿はかなり強烈で、SNSには「札束風呂キタ――――(゚∀゚) ――――!!!!!」「男子高校生の思考だなぁ」「御下品w」「これを出資した人の前でやるの度胸ありすぎだろ!」などのコメントが殺到し大いに盛り上がりを見せた。
ハルに巻き込まれて札束風呂に入らされたガクは、しわしわになった札に1枚ずつアイロンをかける几帳面ぶり。ガクの健気な行動に、SNSには「しわくちゃになったお札を正座してアイロンがけするガクくん…尊い」というコメントも。一見、破天荒で奔放なハルばかりが目立っているように見えるが、時にはツッコミ役も務める真面目なガクがいてこその最強バディなのだろう。
ハルと女性のワンナイト、札束風呂など衝撃的なシーンが続出した今話だが、祁答院の秘書・水樹(CV.若山詩音)も随所で存在感を発揮していた。祁答院と桐姫の提示した条件から瞬時にバリュエーション(企業の価値を評価すること)を弾き出したり、起業までの流れをイラスト付きで解説したりと、豊富なビジネス知識と聡明さを見せつけた彼女。その敏腕さに視聴者も驚かされたようで、「やっぱりしっかりしすぎだろこのJK」「水樹さん有能すぎる」「JKに会社の作り方を教わるアニメーションだと…?」などSNSには感嘆の声が多数寄せられた。
そして、起業するにあたり何より必要なのは人材だというハルの提案で、まずは社員募集をすることに。その面接会場の入口には「株式会社トリリオンゲーム」の文字が躍っていた。いよいよ始動に向かうハルとガクの会社。放送後のSNSには、「やっぱりトリリオンゲーム、おもしれぇわ。面白くない回がねーもん」「桐姫が諦めるとは思えないけどこれからどうするのかな」「毎回期待を裏切らないというか寧ろ上回ってくるw」「ここら辺から人材や会社の立ち上げと言った話が本格的に登場してきたけど最後にタイトル回収までするとは」など、さまざまな感想が寄せられている。
◆文=帆刈理恵(スタジオエクレア)
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