ハリウッド黄金時代の大女優2人の“歴史に残る確執”を描き、今年の第69回エミー賞2部門で受賞を果たしたドラマ「フュード/確執 ベティVSジョーン」。本作の記者発表会が東京・飯田橋で行われ、日本語吹替えを担当した夏木マリと秋吉久美子が登壇した。
「フュード―」は、ミステリーホラー映画の傑作「何がジェーンに起ったか?」('62年)の撮影の舞台裏で実際に繰り広げられた、往年の大女優ベティ・デイヴィスとジョーン・クロフォードの激しいライバル関係をテレビドラマ化した作品。オスカー女優のスーザン・サランドンとジェシカ・ラングの共演も話題となっている。
本作に参加することについて夏木は「私はジェシカ・ラングとスーザン・サランドンがすごく好きな女優さんなので、お二人が共演した作品でお声がけいただいてとても幸せだなと思いました」とコメント。秋吉は「数十年前にアニメ『地球へ…』で吹替えを一度だけやったことがありましたが、アニメーションではない実際の人の吹替えは初めてなので、非常に難しいです」と苦労を語った。
作品のタイトルにちなんで、長い芸能生活の中で経験した“確執”エピソードについて尋ねられた秋吉は、約40年前の映画撮影時のことを振り返り「当時映画界で権勢をふるっていたヘアスタイリストさんがいたんですけど、ひょんなことをきっかけにその方から『生意気な子だね』と言われるようになってしまったんです。それ以降、朝の現場で『おはようございます』とあいさつをしても誰も返してくれなくなりました。私と口をきくとそのヘアスタイリストさんを敵に回すことになるので」と回答。驚いた夏木が「その映画はヒットしました?」と尋ねると「その映画で報知映画賞の主演女優賞や、ブルーリボン賞、毎日映画コンクール賞をいただきました」と数々の賞を受賞したことを告白。「そのときの役がふてくされた役だったので、もしかしたら監督さんが私を追い詰めるためにしたことなのかもしれませんね」と当時を思い出しながら語った。
最後に夏木が「この作品は私たちが覗き見したいハリウッドの裏側がちゃんと描かれています。往年の2大女優を現代の2大女優が演じているというダブルミーニングもみどころですので、ぜひ見ていただきたいです」と話し、イベントを締めくくった。
「フュード/確執 ベティVSジョーン」は、スターチャンネルのSTAR1プレミアムにて字幕版が9月29日(金)より、STAR3 吹替専門にて吹替え版が10月4日(水)よりそれぞれ放送される。
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