修学旅行先の近くにある恋人岬でふたご座流星群を観測できることを知った桐山(CV.天崎滉平)が気を利かせて村井と田中を恋人岬に誘い込む。おそらく桐山の願いは恋人岬で村井と田中がたまたま出会うことで2人の仲を取り持とうとしていたのだと察することができるのだが、現実はそう上手くはいかないものだ。
桐山の、生徒がホテルを抜け出して恋人岬へ行ったという嘘の情報に操られて田中は山門を道連れに恋人岬へと向かったのである。このシーンでは田中と山門がなぜ教員をしているのかという少し深い話が語られた。
あまり良い家庭環境で育っていないこと、母親がなれなかった教員に当てつけで自分がなったことを吐露した田中。そんな田中の話を聞いて山門は「お母さんに褒めてもらいたかったんだよ」と諭し優しく頭を撫でる。そんなドキドキなシチュエーションに田中の百面相と声を当てている日笠さんのお芝居が楽しく、是非注目していただきたい。
またこの一部始終を目撃していた村井の気持ちを考えると胸が痛くなる。山門と二手に分かれた田中の目の前にすかさず現れた村井は「僕のことをみてください」「諦める才能がなくてすいません」と田中に言い放つのであった。
そして田中にキスをした。この瞬間をカメラマンの井上(CV.八代拓)が激写しニュース番組へを寄稿したのだが、のちのち大問題になることは間違いない。ハラハラとさせられるラストだ。平井(CV.石谷春貴)がそのニュースをみて「村井 お前 有名人じゃん!」と呑気にしゃべっているのをみて微笑ましくもなった。
なお、村井と桐山と山門という謎すぎるメンツで海沿いの街に“伝説のシーフードカレー”作りを体験しに行くというエピソードも物語の合間に挟まれており、どことなく青春感が感じられた。
第10話についてSNSでは「10話もよかったぁぁ 早く次みたいです!」「息できなくなるくらい笑ったw」「ギャグとラブコメの天秤がすごすぎる」との声が寄せられている。
※島崎信長、天崎滉平の“崎”は、正しくは「タツサキ」。
◆文/笹本千尋
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)