コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ジーンピクシブにて連載された、伊戸川チェルさんが描く『泣きむしのポラリス』をピックアップ。
伊戸川チェルさんが2024年10月24日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、約4,000件の「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、伊戸川チェルさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
北海道生まれの貝沢慶太郎(かいざわ けいたろう、通称:ケータ)は、東京の高校に入学するため、父の友人・宮良武雄(みやら たけお)が経営する学生マンションに引っ越してきた。同じ時、沖縄からはタケオの甥である宮良翔波(みやら かなみ、通称:カナ)が同じく東京の高校に入学するため上京してくる。
自己紹介するカナを見て、思わず「イケメン」と言ってしまうケータだったが、過去に「イケメン」といじられたことがあるとして、カナは不機嫌になってしまう。第一印象が悪くなってしまったものの、挽回して仲良くなろうとするケータ。しかしなかなか距離は縮まらないでいた。
入学式まであと2日と迫ったある日、ケータとカナは渋谷でのおつかいを頼まれる。渋谷の人ごみにもまれながらもなんとかおつかいを済ませた二人だったが、カナは人の多さに酔ってしまう。
無事にカナを部屋まで連れ帰ったケータは、東京でやって行けるのかと不安で涙を流すカナを見てしまう。そんなカナの涙をケータはきれいだ、と感じるのだった…。
作品を読んだ読者からは、「ほのぼのとした優しいお話」「あまりにもピュア…!」など、反響の声が多く寄せられている。
――『泣きむしのポラリス』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
高校生の青くてピュアなお話を描いてみたいな、と思ったのがきっかけです。
キャラはどうしようか…と考えていた時ちょうど沖縄に旅行に行っていて、素敵なところだなと思い一人は沖縄の子にしました。もう一人は北と南で真逆の北海道の子にしよう!と思い、正反対のケータとカナができました。
――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
沖縄と北海道の出身ということで、方言は特に間違えがないよう心がけていました。
私自身北海道出身なのでケータのセリフは自分で、カナのセリフは沖縄出身の友人にお願いして監修してもらいました。
漫画として伝わるよう多すぎず少なすぎずの加減が難しかったですが、沖縄や北海道の読者さんから方言が自然で良い!と感想をいただけてとてもうれしかったです。
――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
3話の博物館に行った夜、カナがケータに「ケータとふたりのほうがいー」と言うシーンは気に入っています。
繊細なのに、ガードを解いた相手には割とストレートに好意を示すカナの気質が出てるんではないかなと。
あとそのすぐ後のケータが成績酷くて爆発してるシーンも気に入っています笑
――伊戸川チェルさんは漫画を描く際、どのようなところからお話やキャラクターの着想を得られることが多いですか?
描きたい題材が浮かんだところからキャラやお話を考えることが多いです。
『泣きむしのポラリス』は高校生、青春、ピュア。
前作の『八百万しんせん食堂』は、ごはん、神さま、子どもと、描きたい題材が浮かんだところから作っていきました。
私の場合家にこもっていてもいいアイデアが出ないので、キャラやお話を具体的に考えるときは外出して、いろいろな場所を歩き回ることで着想を得ています。
――伊戸川チェルさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
グッズ化していただける作品を作るのが目標です!
『泣きむしのポラリス』で初めてアクリルコースターを作っていただいたのですが、自分の作品がグッズになっているのがとてもうれしかったので、単独でグッズを作っていただけるくらいの人気作を作れるよう頑張ります。
今まで2作連載させていただいて、まだまだ描きたいものがたくさんあります。
バトルものやホラーもの、かわいい女の子も描きたいしほっとするようなごはんものもまた描きたい。
読者さんに楽しんでいただける作品作りができるよう、日々精進していきたいです。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
私の漫画を読んでくださり本当にありがとうございます。
これからも、日常をひととき忘れて楽しめるような作品を継続的に発表していきたいと思っていますので、ぜひ応援よろしくお願いいたします。
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