本作のサウンドトラックは、雅楽を始めとした日本の伝統音楽のポテンシャルとクオリティを世界中に広める機会となった。雅楽と西洋音楽の融合により、日本固有の音色が現代の映像作品で新たな価値を生み出し、伝統音楽の未来にも光を投げかけている。
映像とサウンドトラックが合体した完成版を拝見した時、雅楽が様々な場面に散りばめられていて、台詞では描かれない要素を醸し出すなど、作品の重層感に寄与できたのではないかと感動しました。世界の先端を走るアッティカスたちが、雅楽や邦楽器のレコーディングを聴く度に、「マジカル!」「すごい!」と返してくれたこともすごくうれしく、自信につながりました。
「SHOGUN 将軍」のサウンドトラックを通じ、雅楽をはじめとする日本の伝統音楽のクオリティ、ポテンシャルの高さは「世界に誇れる」と証明されたと思います。
現在、日本国内での伝統音楽への関心は必ずしも高いとは言えず、後継者不足や資金不足など多くの課題に直面しています。今回の反響を機に、その素晴らしさが再認識され、伝統音楽の未来に向けた前向きな取り組みが進むことを期待しています。
私自身も、西洋音楽と雅楽の融合に挑む、世界初の雅楽プロジェクトを進行中です。制作中の楽曲は、映画やゲーム、アニメなどのサントラとしての可能性を探ることを目指しています。映像やゲームを通じて若い世代の方々に自然な形で雅楽、日本の伝統音楽に親しんでもらい、日本文化の継承につなげられたら嬉しいです。
最後に、日本の伝統音楽の一流の奏者、関係者の皆さん、広大な情報の海から僕と雅楽を見つけてくれたアッティカス・ロスたちに心から感謝申し上げます。
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