コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、『サイコミ』(Cygames)での連載を経て2022年に実写ドラマ化もされた、をのひなおさんの『明日、私は誰かのカノジョ』だ。
以前X(旧Twitter)に同作の第1話が投稿されると、多くの人から注目を集めて約10万もの「いいね」を獲得。そこで作者であるをのひなおさんに、『明日、私は誰かのカノジョ』を描いたきっかけについて話を伺った。
将来に対して夢や希望を抱けない「白井雪」は都内の大学に通いながらも、“1週間に1回、誰かの彼女になる”という「レンタル彼女」で生計を立てていた。幼い頃、顏に負った火傷を化粧で隠しており、雪はそんな自身の姿に対して「…これは 私じゃないワタシ(カノジョ)」と思っている――。
ある日、雪がいつものようにレンタル彼女として向かった先には、半年付き合った女性に振られたという「正之」という中年男性が待っていた。デートが始まると、雪の優しい言葉やスキンシップによって虜になっていき、約束の時間になった時には、次回も利用したいと伝える正之。しかし、お金を受け取り、帰宅した雪は、冷静にも彼がリピート客になるか見定め、自身の手帳に彼の情報を書き込むのであった…。
闇を抱えながらもレンタル彼女として働く雪、そして、その中で生まれる出会いに対し、読者からは「素の部分で語るブラックな雪に不思議な魅力がある」「何となく共感できる心理描写が多くて一気読みしてしまった」など好評の声が相次いでいた。
――『明日、私は誰かのカノジョ』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
コミティアという同人即売会に参加した際、スタッフの方と間違えて担当編集さんに声をかけてしまったことがきっかけです。そこから「商業漫画を描かないか」と声をかけていただき、『明日、私は誰かのカノジョ』が生まれました。
――第1話を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
第1話は描いたのが何年も前で、いろいろつたない部分も多いのですが、メイクをするシーンや主人公の服装などに気を配って描きました。内容も20代だった当時の自分にしか描けないものだったなと思うので、そこに注目していただけたら嬉しいです。
――同作はドラマ化もされましたが、その時の心境はどういったものだったでしょうか?
実写化が夢だったので、とても嬉しかったです。一視聴者として毎週リアルタイムで楽しく拝見させていただきました。 映像化に関わってくださった全ての方に今でも感謝しています。
――今後の展望や目標をお教えください。
新連載『パーフェクト グリッター』を執筆中なので、連載2作目もしっかり最後まで描き切りたいと思っています。今回も映像化を目標に頑張ります。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
『パーフェクト グリッター』も前作に引き続き楽しんでもらえるように頑張ります。よろしくお願いします!
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