韓国で最高視聴率33.1%を記録した時代劇「トンイ」(2010年、全60話)が、BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)にて11月15日(金)昼12時より毎週月~金曜に放送。本記事では、第1話のあらすじや見どころについて紹介していく。
韓国時代劇といえば「宮廷女官チャングムの誓い」や「イ・サン」などが挙げられるが、そのどちらも監督を務めた巨匠、イ・ビョンフンが本作でも演出を担当。
17世紀の挑戦王朝時代を背景に、最下層出身でありながらも宮廷の下働きから王の側室に成り上がり、第21第王・英祖の母になったトンイの波乱万丈な生涯が描かれる。ちなみに英祖はのちに第22大王の正祖=イ・サンの祖父となる人物で、朝鮮王朝の中で最も在位期間が長いことでも知られるが、その母親(トンイ)に関する記録はあまり残っていない。
しかしビョンフン監督は、これまで扱われなかったトンイという人物に注目しヒロインに採用。権力争いの陰謀に巻き込まれ父と兄を殺され、無実を晴らそうと奔走する姿や、思いがけない第19大王・粛宗とのロマンス、熾烈な権力争いが繰り広げられる宮中で懸命に息子を守り育てていく姿が見どころとして描かれている。
主人公・トンイ役を演じるのは、「華麗なる遺産」でも“逆境に立ち向かうヒロイン”を演じたハン・ヒョジュ。思いがけず波乱万丈な環境に身を置かれた中、真っすぐな想いで運命を切り開いていく芯の強い女性を熱演する。また、粛宗をめぐって三角関係になるトンイのライバル・ヒビン役には、映画「スキャンダル」などで知られるイ・ソヨンが美しくも冷酷に演じている。
時は粛宗(スクチョン)7年(1681年)。朝鮮王朝時代の党派の一つである南人(ナミン)の高官が何者かに襲われる事件が発生。11歳のトンイは瀕死状態の高官を見つけると、その高官は血を吐きながらも手を動かして必死に何かを伝えようとする。そしてその手には、刺客の牌札(※通行証)が握られていた…。トンイは怯えながらも人を呼びに走っていくと、高官はトンイが置いて行った鞄の中に牌札を入れたのち息絶えてしまう。
その後、トンイは父・ヒョウォンと兄・ドンジュと家族団らんの時間を過ごしていた。トンイが寝た後戸締りに出たドンジュは、突如現れた何者かによって取り押さえられる。物音を聞きつけたヒョウォンが出てくると、犯罪取り締まり役である捕盗庁(ポドチョン)に所属する従事官のソ・ヨンギと対面。実はヨンギとヒョウォンは古い馴染みであるようで、ヨンギはある理由で身を隠してしまったヒョウォンのことをずっと探していたのだった。ヒョウォンはヨンギに連れられ高官の検死をすると、意外な事実が明らかになり――。
一方トンイは、高官の断末魔を目撃したときに鞄に入れられた牌札を偶然見つけ、役人に報せようとする。しかし、“このままでは黒幕が明らかになってしまう”と恐れた犯人は、証拠の牌札を処分してトンイも殺そうと画策する――。
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