俳優の佐野勇斗が11月13日、都内で行われた映画「六人の嘘つきな大学生」の公開直前SPトークショー(11月22[金]公開)に共演の倉悠貴、赤楚衛二、浜辺美波、山下美月、西垣匠とともに出席。撮影時に常に意識していたことについて話した。
就職活動を舞台に、大学生6人の裏の顔が暴かれていく「密室サスペンス要素」と、それぞれの暴かれた嘘と罪の真相を検証しながら自身の人生と向き合っていく「青春ミステリー要素」を掛け合わせ、次々と行われる伏線回収に目が離せない小説家・浅倉秋成氏による同名小説を実写映画化。
同作は1年前に撮影され、これまで宣伝活動を行ってきたという赤楚は「6人の仲が撮影から全然変わっていなくて。だいたい撮影はちょっとした距離感があって、宣伝で段々仲良くなるってのはあるじゃないですか。最初からトップスピードで仲がいいので、この空気感で公開を迎えられるのはすごく幸せなことだと思います」と喜んだ。
公開が近づくのが「寂しい」とコメントした佐野は「みんなと会えなくなるなんて…。6人で集まって、取材やこういう場に出られなくなるのは寂しいです」と吐露。山下の「本当に思っているならうれしい」という言葉に、佐野は「本当に思っています」と返すも、「寂しいですが、この時間を大切に生きていけたら…(笑)」と途中で笑ってしまい、他登壇者に「台無しだ!」とツッコまれていた。
作中で怪しさを表現するために意識したことを聞かれる場面も。佐野は「カメラが回っているところ以外でも、クールな感じでいました」と打ち明けた。
司会から、本当か問われた赤楚は「本当ですね。ツッコミ役に回っていましたし」と回答。浜辺も「現場では本当にクールでしたし、ツッコミが鋭かった。『そういう人なんだ』と思っていたんですけど、宣伝活動が始まったらすっごい天然さんで…」と共感した。
佐野は、同作でリーダーシップのある役を担当。以前、別作品で同様なキャラクターを担当した際、普段の雰囲気のまま臨んだところ「やりづからかった」そうで「静かにしていました」と説明した。その影響で、撮影期間中は「うずうずしていました。楽しい6人なので」と我慢していたことを明かしていた。
トークショーには、マジシャンのトランプマンも登壇した。
◆取材・文=大野代樹