コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、サンデーうぇぶりにて連載中の『限界!推し活伝説 YOSHIO』(小学館刊)を紹介する。作者の齊藤万丈さんが、9月11日にX(旧Twitter)に『グッズ交換の取引相手がすごい不良だった』というタイトルで本作の一部を投稿したところ、9.2万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、齊藤万丈さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
南宗市の悪ガキの頂点“南宗四天王”で最強と言われる男・仁志義男、里見高校2年。義男は、自分の部屋でどんよりとした空気に包まれていた。
推しアニメである「メリィネイチャー」のカード付きウエハースをバイトの給料で大量に購入した義男。“推し”である春真のカードを狙っていたが、結果は惨敗。
「ここ最近引きが良かったから油断していた…」「こんなにも波が大きいとは…」と義男はぐったりとしてしまう。そんな義男に妹の諌子が「どうしたの、兄さん」と声を掛けてきた。
義男は「これだけ引いて…推しが出なかった」と元気がない。オタク趣味に理解のある諌子は、「それはつらいわね」「わかるわ」と義男に共感した様子を見せる。
義男が辛そうに「もうこれ以上、チャレンジする勇気がねえんだ」「もう怖くて…」と嘆く。すると、諌子が「確実に推しを手に入れられる方法が、ひとつあるわよ」と言い出して…。
この漫画を読んだ人たちからは、「全オタクこの漫画読んでほしい」「おもろかわいい」「コレは推せる」「神がかり的なすれ違い」など、多くのコメントが寄せられている。
――『グッズ交換の取引相手がすごい不良だった』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
担当編集さんとの打ち合わせの中で生まれた話です。那智を間接的に絡ませるのが目的だったかと……。
――強そうな見た目に反して、ネットで知り合った人に会うのを怖がる義男の姿が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
義男の妹である諌子の初登場回なので、とにかく諌子が魅力的に見えるよう注力しました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
「妹は関係ねーだろ」というセリフは気に入ってます。那智の性格の幅が広がったような気がしたので……。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
YOSHIOに限って言えば、編集さんとの打ち合わせの中で話が出来上がっていくことが多いです。それ以外でしたら、好きな作品に触れている時にテンションが上がって思いついたりします。
――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
漫画を描き始めた時から、昭和の漫画感は1番強く意識するよう心がけています。細かい表情や動きなどを、なんとかあの頃の作品に近づけようと毎回必死です。
――今後の展望や目標をお教えください。
以前と同じで、読んでくださった方の息抜きになるような作品を作り続けていきたいと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
読者の方が待っていてくださるお陰で、YOSHIOを続けることができています。本当にありがとうございます。これからも頑張らせていただきますので、よろしくお願い致します。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)