笑福亭鶴瓶と藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)がダブルMCを務めるトーク番組「A-Studio+」(毎週金曜夜11:00-11:30、TBS系)が12月に放送800回を迎える。前身番組「A-Studio」は2009年4月にスタートし、2020年には藤ヶ谷がMCとして新加入。番組名も現在の形へと変更され、以降は事前取材も2人体制となると、それぞれの切り口やテーマで取材を行ってきた。このたび、タッグを組んで5年目に突入した鶴瓶と藤ヶ谷のインタビューコメントが到着。これまでの放送で印象的だったゲストや、もし2人がお互いの取材を行うとしたら誰に話を聞きたいかなどについて語った。
同番組は、「Actor(男優)」「Actress(女優)」「Artist(アーティスト)」「Athlete(運動選手・アスリート)」で注目の人、旬の人の素顔に迫るトーク番組。
通常、ゲストを迎える多くの番組は番組スタッフが事前にゲストと打合せを行い、トーク内容(台本)を構成しているが、ダブルMCの鶴瓶と藤ヶ谷がそれぞれゲストについて自ら事前取材を慣行。スタジオ収録はMCの2人がゲストと事前打合せなし、トーク台本なしで行う。
2人にこれまでの放送で印象的だったゲストを聞いてみると、藤ヶ谷は「吉永小百合さんです。収録前に僕だけ楽屋挨拶に伺うコーナーをやっていたのですが、まさかお会いできると思ってなかったので、ドッキリなのかななんて思っていました(笑)。“よろしくお願いします”とあいさつしながら、内心“すごい!本物だ!”と緊張しました。そして、そんな吉永さんが鶴瓶さんがMCだから出演を決めてくださったと聞いて、本当に鶴瓶さんはすごいなと思いました」と振り返る。
そんな藤ヶ谷に鶴瓶は「吉永さんに会うとそうなるよな。映画で共演したり、その前から親交があったりするけど、いまだに慣れない(笑)」と語り、「僕がMCだからと出演を決めてくださったと聞くことがあって、本当にありがたいと思います。だからこれまで出演してくださったゲストの皆さん印象に残っています」と深く感謝していた。
また、藤ヶ谷はお笑い芸人がゲストで来たときの、鶴瓶との関係性を見て「下の世代の芸人さんたちが、大ベテランで師匠である鶴瓶さんにツッコミを入れたり、イジったり、そういったことができる関係ってなかなか僕の周りにはないんですよね。自分が70代になって、後輩を招くってなったときに鶴瓶さんみたいにツッコミとかイジりができる“隙”を与えられるのか分からないなって」と改めて鶴瓶のすごさを実感するという。
鶴瓶は「前に野々村友紀子さんに僕は“舐められ力がある”と言われたんやけど、それが的を射ていると思うねんな。そんな雰囲気出してるつもりはないねんけどね(笑)。大阪から出てくる子らなんかは東京という場所で、『A-Studio+』出るってなったらすごい緊張もするだろうから、僕をダシにしてもらえればと思うんです」と、懐の深さを見せ、藤ヶ谷は感嘆の声をもらした。
さらに、これまでゲストからの言葉などで影響を受けたことを聞くと、鶴瓶は「スピードスケートの小平奈緒選手から聞いた言葉がすごく印象的で。“与えられるものは有限で求めるものは無限”というね。新たな価値観を教えてもらって、深く心に残ってるね」と明かす。
そして藤ヶ谷は「今年公開された映画『傲慢と善良』は、原作を読んで主人公を演じたいと強く思っていて、これまでゲストの方々がそういうアプローチを自ら行っていたという経験を語られていたので、それを思い出して僕も頑張ってみようと思いました。“待ち”の時代は終わったんだなとこの5年弱で感じていたので、それが夢の実現に近づけさせてくれたのかなと思いました」としみじみ語った。