SKY-HI、edhiii boi、REIKOを送り出すと、RUI、TAIKI、KANONで「Betrayal Game」「SOS」と、BE:FIRSTの楽曲の中でも特に繊細な表現力や色気が肝心の2曲をカバー。「Betrayal Game」のサビでは、その妖艶さに思わず声がもれる人が多数。ボーカルもダンスも急成長していることを、その場にいた人全員に確信させた。
MCを挟んで、ステージに残ったのはRUI。ファンから「RUIコール」を浴びると、「泣きそうになります」と言うが、コールのボリュームはさらに上がる。「まだ泣かさないでください!」とはにかむ。「心を込めて歌うので、心を込めて聴いてください」という、この日何度が使うことになる「RUI語」もこのシーンで誕生した。「俺の人生です、という曲」と紹介したSEKAI NO OWARI「眠り姫」を歌唱。RUIが歌うと、彼の持つ優しさや、彼ならではの聴き手に対する光の照らし方が楽曲ににじみ出ていた。
「眠り姫」を歌い終えると、KANONが再びステージに上がり、RUI・KANON名義でリリースしている「声」へ。二人の裏声が重なり合うと、会場全体を包み込んで浮遊させるような歌の力が生まれる。そして、「ちょっと早いけど、クリスマスしちゃいますか」(KANON)、「メリークリスマス! 僕がサンタさんだよ!」(RUI)という言葉から、山下達郎「クリスマス・イブ」をカバー。
拍手が鳴り止まない中、スポットライトが照らしたのはTAIKI。小学生の頃からフリースタイルバトルに参加し、抜群のグルーヴを備えているTAIKIによるソロダンスパフォーマンスだ。そこからRUI、TAIKI、KANONによる、MAZZEL feat. REIKO「ICE」へと突入し、最後にはREIKOも登場。
そのまま4人で去年の「BMSG TRAINEE Showcase 2023」で披露したBE:FIRST「Softly」を、スタンドマイクを使ったパフォーマンスで見せた。さらには、REIKOの「So Good」にKANONが入った特別バージョンを送る。メロディーもリズムも、歌うことも体を揺らすことも、生活と同一線上にある二人が繰り広げる音楽はあまりに心地良かった。
中盤は、REN、KAIRI、YUTA、KEITO、KEI、RAIKI、COTA、TAICHI、RYOMA、GOICHIの出番だ。YouTubeにて公開されている「SUPER IDOL」「Salvia」「Milli-Billi」のパフォーマンスを披露した。「SUPER IDOL」のRENとGOICHIの出だしから、ここに懸ける気合いと表現力の進化を感じさせた。この日KEITOは足首の骨折のためチェアに座りながらのパフォーマンスとなったが、「Salvia」の自身の歌唱パートに込める精いっぱいの思いを全員がキャッチしていた。
トレーニーがそろったMCコーナーでは、たくさんの笑いと名言が生まれた。KANONが「BMSGの曲といえば?」というお題を投げると、KEITOは「Brave Generation」、RAIKIは「KANONさんの新曲(「Make you…」)」、KAIRIは「New Chapter」とアンサー。KANONが考えていた回答は、「SOBER ROCK」だ。全員でサビを大合唱し、「BMSGは実家ワンマンから始まってますから」とKANON(『実家ワンマン』とは、2020年9月にSKY-HIが実家から行った配信ライブ。そこでBMSGの設立が発表された)。
そのまま13人でMAZZEL「CAME TO DANCE」でタオルを振り回し、RAIKI、COTA、TAICHI、RYOMA、GOICHIによる「Boom Boom Back」、YUTA、KEITO、KEI、RAIKI、TAICHI、RYOMAによる「Message」。そして、edhiii boi、RUI、TAIKI「Nightmare」を約2年ぶりにライブで披露。
小学校からダンススタジオに通っていたedhiii boiがshoji(s**t kingz)による振り付けを最高な形で踊りこなす姿を見て、彼の無限のポテンシャルを改めて思い知る。ステージを去る前、edhiii boiは「お互い目指してるものはちょっと違うけど、切磋琢磨して頑張りましょう」とRUI、TAIKIへエールを送った。ちなみに前日は「前夜祭」と称して、edhiii boi、RUI、TAIKI、KANONでもつ鍋を食べにいったそうだ。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)