シーズン1では、デンマークとスウェーデンをつなぐオーレスン橋で死体が発見される。死亡したのはスウェーデンの市議会議員シャスティン・エークヴァルで、上半身はスウェーデン側、下半身はデンマーク側にあった。しかし、検死の結果下半身は1年前に行方不明になったデンマークの娼婦のものであることが判明する。「真実を守る者」と名乗る犯人は、政治家が死ぬと警察はすぐに動くのに、娼婦は13カ月たっても行方不明のままだったことに対し、法は不平等だと主張。こうして社会が抱える5つの問題を提起していくというのだ。
警察の追跡を軽々とかわしながら殺人を続ける犯人を追うため、二国の警察が合同捜査を開始。デンマーク警察からは、人情派のマーティン・ローデ刑事、スウェーデン警察からは、頭脳明晰な女性刑事サーガ・ノレーンが捜査を率いる。捜査を進めるうちに、マーティンはこの事件に妙な胸騒ぎを感じ始め、サーガは犯人が警察内部に通じていることを確信する――。
シーズン2では、あの事件から13カ月後、再びオーレスン橋で事件が起こる。海峡を航行していたファクスボ号が航路を外れオーレスン橋の橋脚に衝突。船から鎖で繋がれたデンマーク人とスウェーデン人の若い男女5人が発見され収容されるが、肺ペストを発症して死亡する。何者かが意図的に感染させたようだ。やがて、キツネ、ブタ、ネズミ、ウサギのマスクをかぶった4人組の犯行声明動画がネットで公開される。人間による環境破壊を訴える犯人たちは、ペスト菌や毒入り食品、爆破事件、貯水池の薬品汚染など、犯行をエスカレートさせていく。
捜査チームは、4人の過激派に行き着き、やがて捜査線上に大手製薬会社・メディソーヌスの関与が浮上する。捜査にあたっていたサーガは迷わずマーティンに連絡をとる。息子を失い深い悲しみの中にいたマーティンだったが、友人で恩人でもあるサーガからの連絡に、周囲の反対を押し切って現場復帰を決意し、「真実のテロリスト」との面会に通い始める――。
シーズン3では、スウェーデンのとある工事現場にマネキンで再現された2人の子どもと両親による食卓が突如あらわれる。しかしその中の一つはマネキンではなく人間の死体だった。スウェーデン・マルメ県警のサーガが捜査にあたるが、被害者がデンマーク人のヘル・アンカーという女性だったため、コペンハーゲン警察からハンネ・トムセン刑事が派遣される。
13カ月前、サーガは唯一の友人であったマーティンの罪を告発していた。結果として彼女は友人を失ったが、警察官として正しい判断であったと納得している。ハンネは同僚であるマーティンの罪を告発したサーガを良く思わないまま2人での捜査に乗り出すことに。被害者はジェンダー・ニュートラルの保育園を運営するLGBT活動家で敵が多かったようだが――。
シーズン4は、デンマーク入国管理局の局長マーガレテ・トアモウが、首から下が埋まったまま石打ちの刑で殺害されるというショッキングな事件で幕を開ける。最近イラン人同性愛者ターリックの国外退去を決定した後に祝杯をあげ非難されていたことから、それが犯行の動機かと思われた。ヘンリック・セアボー(トゥーレ・リントハート)は、サーガにかわり新しくパートナーとなった刑事ヨナス・マンドロップ(ミケル・ビアクケーア)と共に捜査を開始する。
ヘンリックはとある事件で服役しているサーガの元を訪れマーガレテ殺害事件への協力を仰ぐが、サーガは首を横に振る。同僚であり友人でもある彼女を恋しく思っていたヘンリックは、行方不明の娘たちを一緒に探してほしいと願うが、サーガは自分はもう警察官ではないと頑なに拒むのだった――。
サーガとマーティンという、国も性格も異なるパートナーの関係性の行方も気になる本作。動画配信サービス・Huluでは、「THE BRIDGE/ブリッジ」シーズン1~4まで見放題配信中。
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