「テニミュ」4thシーズンは全国大会へ…バトンをつなぐ青学(せいがく)&比嘉「新キャストお披露目会」レポート

2024/11/17 17:30 配信

2.5次元

「ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 新キャストお披露目会」に出演した新キャスト(C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

11月14日、都内で「ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 新キャストお披露目会」が開催。2025年1月に開幕するシリーズ最新作「青学(せいがく)vs比嘉」より新たに加わる青学(せいがく)キャスト、比嘉キャストが登壇し、集まったファンにキャラクター姿をお披露目した。

全国大会に挑む新キャストが登場


2021年に始動したミュージカル『テニスの王子様』4thシーズンは、これまでに5作品が上演され、次回作「青学(せいがく)vs比嘉」で物語はついに全国大会へ。同作から「テニミュ」の歴史に加わる“12代目”青学キャストは以下の12名だ。

<青学(せいがく)>
越前リョーマ役:竹内雄大
手塚国光役:寺田友哉
大石秀一郎役:藤本力翔
不二周助役:橋本勇大
乾 貞治役:世良大雅
菊丸英二役:長嶺龍汰
河村 隆役:坂上翔麻
桃城 武役:有岡歩斗
海堂 薫役:渡邊 樹
堀尾聡史役:大山蓮斗
加藤勝郎役:加藤央睦
水野カツオ役:中川湊斗

お披露目会には、青学の前に立ちはだかる比嘉中キャストの面々も登場。ともに「青学(せいがく)vs比嘉」公演を盛り上げるライバル・仲間として、トークやパフォーマンスを披露した。

<比嘉>
木手永四郎役:二階堂 心
甲斐裕次郎役:益川和久
平古場 凛役:桜井 一
知念 寛役:坂田大夢
田仁志 慧役:平川聖大
不知火知弥役:高岩芯泰
新垣浩一役:津山晄士朗
※田仁志慧の「慧」は旧字体

「テニミュ」の新たな歴史をつなぐ“継承”のお披露目会


お披露目会はまず、2024年5~6月に開催された「Dream Live 2024 ~Memorial Match~」で11代目青学(せいがく)が華々しく卒業したシーンの映像からスタート。残された青学ジャージに手を伸ばすのは、彼らからバトンをつないだ新たな越前リョーマ(竹内)だ。

竹内雄大演じる越前リョーマ(C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会


シーンは変わり、とある街中。スーツを着たサラリーマン2人は、いずれも「テニミュ」1stシーズンで活躍した永山たかしと郷本直也。彼らがリョーマの影を追い、テニスコートへと誘われるのだが…。20年にわたる「テニミュ」の歴史を感じさせるサプライズ演出に、客席からは大きな歓声が上がっていた。

歴代キャストと初代キャストがクロスオーバーするスペシャルなOP映像を引き継ぐように、ステージのど真ん中に竹内演じるリョーマが登場。そこからキャラクターたちがおなじみのセリフとともにつぎつぎと現れ、大きな拍手に迎えられながら新キャストがお披露目された。

青学キャスト、比嘉キャストが全員集合したところで、インタビューコーナーがスタート。「オーディションに受かったことを知った瞬間」という質問では、竹内がオーディションが終わり、帰宅して家でくつろいでいたところに合格の電話を受け、「ママ~」と呼びかけた…というかわいらしいエピソードを語ったり、前述の「Dream Live 2024」にアンダーキャストとして参加していた藤本から、その稽古中に合否の連絡が来ずソワソワしていたが、大事な稽古の最中に浮かれないようあえて伝えられていなかった…といった裏話が明かされた。

さらに「演じるキャラクターとの共通点」という質問では、寺田が「表情」を挙げる。原作中でもその表情の固さを指摘される手塚になぞらえ「僕も感情どこ行った?っていわれるくらい、感情がないんですよ」と語るさなか、ほかの青学メンバーが寺田を笑わせようとし、その姿を見て思わず笑ってしまう…といった和やかな場面も見られた。

すでに和気あいあいとした雰囲気の青学(せいがく)キャスト(C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会


インタビューコーナー最後の質問は、「テニミュ」ファンには定番の「好きなおにぎりの具は?」。回答は以下の通り。実直に答える青学メンバーと対照的に、“沖縄”にちなんだ変わり種(?)を挙げる比嘉メンバーのサービス精神も光る回答となった。

竹内「いくら」
寺田「梅」
藤本「しゃけ」
橋本「ツナマヨ」
世良「おかか」
長嶺「梅」
坂上「焼きたらこ」
有岡「いくら」
渡邊「紅しゃけ」
大山「鶏五目」
加藤「いくら」
中川「肉」

二階堂「ツナマヨ」
益川「しゃけ」
桜井「もずく」
坂田「ちんすこう」
平川「唐揚げ」(「訂正させてください、ラフテーでお願いします!」)
高岩「ちんすこう」
津山「ポークたまご」

笑いにも積極的な姿勢で爪痕を残した比嘉キャスト(C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

最後はお待ちかねのパフォーマンス生お披露目。この日のために稽古を重ねてきたという渾身のパフォーマンスで彼らならではの個性・魅力を存分に見せつけ、客席に降り立ってのファンサービスでは弾けるような笑顔を見せていた。

なおこのお披露目会の中で、「テニミュ」の歴史で初めてワークショップ形式のオーディションが行われたことも明らかに。このオーディションには先輩である11代目青学レギュラーキャストが参加し、「河村隆役のグループを見ていた大友海の手拍手が優し過ぎて保育園のようだった」「桃城武役・寶珠山駿のグループが盛り上がり過ぎて、大人から怒られていた」といった逸話も語られ、まさに歴代キャストが次世代にたすきをつなぎ、歴史を紡いでゆく「テニミュ」ならではの“継承”が垣間見えた。

パフォーマンス中の新青学(せいがく)キャスト(C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

パフォーマンス中の比嘉キャスト(C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会