17日は大阪での舞台挨拶を実施。この日は、柳葉、本広、亀山、そして大阪出身の福本が登壇。柳葉は「そうです、わたしが柳葉敏郎です」とユーモアたっぷりに挨拶。福本が「大阪、ただいま~」と挨拶すると、劇場内からは「おかえりなさい」とお客様から温かい拍手が起こり、「地元大阪で、そしてよく来ていたTOHOシネマズで、皆さんと舞台挨拶ができて、とても嬉しく思います」と笑顔で挨拶した。
27年室井を演じてきた柳葉へ今の心境を聞かれると「感謝しかないです。亀山プロデューサーと何度か会う中で、出演する覚悟を決めましたが、なぜあの時断ろうと思ったのかな、と今反省しています。27年間付き合ってきた大親友をこういう形で締めくくることができて、幸せです」との言葉が。
また、本広は「僕も断っていました(笑)。でも今となっては僕もやってよかったです。こういったエンターテインメントがあるんだなと思いました」と心境を述べ、亀山は「脚本の君塚さんから室井を解放させてあげたい、と連絡をもらい、すぐに会いに行って君塚さんの想いを確認しました。しかし、柳葉さんからは、なぜ今室井をやるんだ、コメディ好きな本広監督からは、コメディがない脚本は撮りたくないと逃げられ、説得するのに1年以上かかりました」と製作の経緯を語った。
また福本には、本作出演が決まった時の感想を聞かれ、「びっくりしました!私が生まれる前からずっと室井さんでいらっしゃって。こんな大プロジェクトに参加できるとは思っていなかったので、嬉しかったですが、役名を聞いた時に、『えっ!』と思いました」と、本作の印象的なキャラクター・日向真奈美の娘を演じることの戸惑い、プレッシャーについて語った。
その後、ティーチインを行い、中学生の頃から室井の大ファンという女性が「今、室井さんにかけてあげる言葉は何ですか?」と涙ながらに質問し、柳葉は「彼に声をかけるとしたら、ようやったな、ですかね」と柳葉も込み上げるものがあり、少し言葉を詰まらせながら「あとは、感謝です。27年間付き合ってくれて、ありがとう、です」と柳葉だけでなく、登壇者も涙ぐむシーンも見受けられ、キャスト・スタッフ、そしてファンと双方が感謝の舞台挨拶となった。
最後に柳葉が「最後の室井になりますが、『踊る』は永久に不滅です。皆さんに支えられた男の生きざまを今一度皆さんの心の中で振り返ってみてください」というメッセージで締めくくった。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)