前島亜美「厳しい言葉を向ける“第三者のジャッジ”が怖かった」アーティストデビューで語る“歌う決意”

2024/11/19 08:30 配信

音楽 インタビュー

第三者のジャッジが怖くて勇気が出なかった

――アイドル、俳優、声優、執筆と色々な形で表現に挑戦してきた前島さんにとって、“歌”とはどういう位置づけのものですか?

歌は、すごく大好きなもの。演劇の仕事をメインにしていた時期も、たまに音楽ライブに行くとその爆発力というか、圧倒的な華やかさみたいなものにいつも心を打たれて、この人を引きつける力ってなんだろうなと思っていました。

やっぱり私の活動のルーツは音楽、歌って踊ること、ステージに立つことなので、スポットライトを浴びて歌う感覚を忘れられなかったんでしょうね。グループを卒業したときに、もう一生ステージに立つことはないんだろうなと思っていたら、キャラクターソングというまさかの角度でステージに立つという。

――歌と、縁の切れない人生ですね。

でも、心のどこかで自分の歌声に100パーセント前向きになれなかったというか。けっこう厳しいお言葉をいただくことも多かったので、そういう第三者のジャッジによって、私は良いとされない領域なのかなと勝手に思い込んでいたんです。

その気持ちを変えてくれたのが、藤井隆さんのライブです。とにかく音楽が好きで、お客さんとこの気持ちを共有したい。今がめっちゃ楽しいみたいな前向きなパワーがすごく心に響いてきて、そういえば私も以前はただただ歌が好きなだけだったと思い出したんです。

それでもジャッジに対する恐怖心や自信の持てなささは頑固なものでしたけど、私の歌を好き、聴きたいと言ってくださる方々がいるのなら、それに応えたいと思ってアルバムのタイトル通りに「決意(Determination)」をして、アーティストデビューすることを決めました。

今年に入ってからもう一度ボイトレに通い出して、とことん歌を磨く決意でここまで来て、少しずつですが変化も感じ取れてきたところです。今15年経って、改めてまた歌を好きになれてきているなと思います。

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