――矢野くんといえば、眼帯に包帯まみれのビジュアルが特徴的。ケガをするシーンもたくさんありましたが、撮影はいかがでしたか?
アクション指導のトレーナーさんが『HiGH&LOW』シリーズでお世話になった方でした。その時は殴る、蹴るというパッと見て、分かりやすいアクションの指導をしてもらっていたんですけど、今回は特殊でした。
ケガをするシーンは動きがすごくクイックにして、反応もすごく大げさにしました。危なっかしくて、「何が起こっちゃうんだろう」ってハラハラしてもらえるリアルさを追求して、どうしたら、派手なケガに見えるか、アクションチームの方と相談しながら撮影しました。
――アクションのように動きが決まっていたんですね。
ここでつまずいて、ここで頭をぶつけるなど、動きは殺陣のように決まっていて、一連の流れを何回もしていると、ちょっとケガをする動きに慣れることもありました。でも、本当にケガをしないギリギリのラインを狙っていました。1番大変だったのは、ケガメイクを施すメイクさんと、衣装を汚さなくてはいけない衣装さんだったと思います。
――ケガをした時の矢野くんの妖艶な魅力は、出せたと思いますか。
リアルな感じの痛々しさを出しながら、ケガをしてもキラキラしている実写版ならではの矢野くんになったと思います。もちろんポップで、コミカルなかわいさもすごくあるので、原作ファンの方が観たら、新しい『矢野くんの普通の日々』だなと感じてもらえる作品になったと思います。
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