約28分の裁判シーン。第1話から第4話まで圧倒的存在感だった趣里だが、対峙する古田新太のゾワゾワする存在感に引き付けられた。
これまでと変わらず鋭く切り込んでいく亮子は、マサルが日本に来る前に軽度の認知症だったとする診断書を提示。それで勝ったかと思いきや、粒来がクリニックに入院中だったマサルの映像を新たに提出。自身の認知症を自覚したマサルがクリニックの理念にほれ込み、財産を“投資”すると語っていた。
マサルは娘に遺産のすべてを渡さずとも「彼女には新たな価値を生み出す力と、無限の可能性があり、私はただ彼女を信頼するだけでいい」とも言っていた。この動画に映るマサルを見て「パパよ」と涙ながらに亮子に語り掛けたエマ。変わってしまったと思っていたが、変わってなどなく、最後まで信念を貫いた尊敬すべき父だったのだ。
エマが裁判を取り下げたことにより終了。エマに「亮子のパパもすてきね」と言われ、本心が読めないようななんともいえない表情をしていた亮子。事務所に戻って席につくなり、くしゃみをしたかと思うと、咳き込み、そのまま「うぇ~ん」と大号泣した。
圭子が「子どもか」とツッコんだ泣き方。これまでゲームのように法廷に挑んできた亮子だが、父は幼いときのオセロゲームのように最後の最後にひっくり返した。弁護士としても変わらない力関係。一枚どころか何枚も上手(うわて)だった父への悔しさ。それだけではない複雑な思いもあるかもしれない。
SNSにも「泣くと思わずびっくり」「子どもみたいに泣く神波先生が切なくてでも可愛かったわ」「あんなにも感情あらわに」「いろんな感情渦巻いてそう」「感情が爆発してる」といった声が。一方で、まだ粒来が失踪した理由、怪しげなコンサル会社とのつながりの謎が残っている。クライマックスへ向かう中、それが明かされていくのか。「またリベンジできるよね」と視聴者の期待も高まっている。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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