イベントが行われた11月18日は、ミッキーマウスの誕生日というディズニーにとって記念すべき日。一方、本作の超実写プレミアム吹替版キロス役発表イベントが行われた10月21日は、渡辺自身の誕生日だった。そのことを尋ねられると「たまたまそういう日に当たったので、大きな『ライオン・キング:ムファサ』バージョンのケーキでお祝いをいただきました」と、自身の誕生日エピソードを明かす。
今回が初のディズニー作品への参加だという渡辺は、本作の魅力について「アニメーションの頃から何作も作られている作品で、もちろん動物がメインの話だけれども、ある意味人間社会を投影しているような深いメッセージが隠されている。老若男女、そしていつの時代にも通用する、心に刺さる作品。だからこそ、その始まりの起源はどこにあるのかという作品が今回作られたと思っています」と告白。
さらに、予告編を見て、ムファサとタカ(後のスカー)がなぜあんなふうになってしまうのだろう、と切なく感じたというMCの感想を受けて、「今までの作品をご覧になった方々は、最後ムファサとスカーがどういう結末になるのか分かりながら、このプロセスを一緒に体感していくという、結末が見えているだけに非常に切ない話になっています。ディズニー史上最も切ない話というのがこの作品の肝かもしれないですね」と、本作のポイントを語った。
また、「いろんな種類の動物が出てきますが、そんな多様性が人間の社会と似通っているような気がします。受け取り方によっては世代や男女でも違う感想が出てくるかもしれないので、みんなで感想を言い合ったりしても楽しいかもしれません」と、本作の楽しみ方についても教えてくれた。
自身が演じたキロスについて問われると、「キロスは、ただ悪いことを考えているキャラクターではなく、社会から疎外されているキャラクターなんです。血のつながりからくる憎しみだけでなく、自分たちの存在意義すら壊されてしまう、そんな苦しみや悩みを背負いながら、守るべきものを守ろうとしている、そんなキャラクターです」と解説。
また、本作はトニー賞、グラミー賞、エミー賞を受賞しているリン=マニュエル・ミランダが音楽を手掛けているが、「たまたま私がニューヨークで『王様と私』の舞台をやっていた時に見に来ていただきましたし、私が彼の舞台を見に行った時に寛大に迎えて、一緒に写真を撮っていただきました」と、ミランダとのエピソードも飛び出した。
そして、かなり苦労したというキロスが歌唱する劇中歌「Bye Bye」についても言及。「字幕版の声優を演じるマッツ・ミケルセンの思いもくみ取り、アフリカっぽいノリの良い曲だけど、憎しみを込めるような歌なので、軽いノリというよりは念を込めてネチっと歌いました」と、楽曲に込められた思いを表現するべく奮闘したことをアピールした。
イベントの最後には、「12月20日(金)より『ライオン・キング:ムファサ』劇場公開が始まります。今日明日と大阪を駆け巡りたいと思っておりますので、関西のみなさまぜひ劇場に足を運んでいただければと思います」とメッセージを送った。
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