幕末の動乱期、“人斬り抜刀斎”として恐れられた緋村剣心(CV:斉藤壮馬)が、「不殺」の流浪人となって新たな時代を生きようとする姿を描いた『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。これまで舞台や実写映画化など、時代を超えて愛され続けてきた大人気作が2023年に新アニメとして復活。2024年10月からは、第二期となる『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱』(毎週木曜深夜1:05-ほか、フジテレビほか/ABEMA・FOD・Hulu・Leminoほかで配信)が連続2クールで放送。第31話(第二期7話目)は、ついに京都に到着した剣心の新たな出会いを描いた「京都到着」。
京都に到着した剣心と巻町操(CV:山根綺)は、さっそく操の家である料亭「葵屋」へ。久しぶりの帰宅となった操の帰りを出迎えてくれたのは、操の育ての親である「翁」こと柏崎念至(CV:千葉繁)。喜びを全開にして操を抱きしめる念至だったが、その力は次第に増していき、操は伸びてしまうのだった。操を送り届けたことで役目を終えたと感じた剣心はその場から去ろうとするが、念至は剣心が「抜刀斎」であることを見抜き、屋内へと通される。じつは念至は隠密御庭番衆の「京都探索方」であり、この京都で志々雄真実(CV:古川慎)が何かを企んでいることも察しており、剣心に対して協力を申し出るのだった。
冒頭、まず京都の美術が素晴らしい。鴨川沿いから清水寺、五重塔、舞妓など、ナレーションとともに映し出される街並みはまさに“千年の都”にふさわしい趣き。とくに石造りの鉢の中で金魚が泳ぎ回り、その水面に五重塔と太陽が映り込むカットは、尺こそ短いものの、ついつい見とれてしまうほどだ。そして序盤のポイントはなんと言っても「翁」こと柏崎念至の初登場だろう。一見すると親バカな好々爺だが、一目で剣心の正体を見抜いたり、京都で暗躍する志々雄の動きも察知しているなど、只者ではないことは明らか。それでいて、シリアスな話の真っ最中に「この儂が 君の味方になってやろう!」と急激にテンションMAXとなり、「今一度 老兵の出陣じゃ!」と勇んで大笑いするなど感情の起伏が凄まじく、この豹変っぷりには剣心も終始「おろ?」を発動して戸惑うばかりだった。この落差の大きな芝居にはSNSでも「テンションおかしいだろw」「これぞcv.千葉繁氏の真骨頂!!」など称賛の声が多く寄せられていた。とにかくも、京都についてさっそく楽しくも頼もしい仲間ができたことは間違いないだろう。
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