日向坂46の四期生たちがさまざまなプロフェッショナルを目指し、毎回趣向を凝らした企画に挑戦するLeminoのオリジナルバラエティ「もっと!日向坂になりましょう」。12月2日に配信された第17回のテーマは「声優」。小西夏菜実、清水理央、正源司陽子、竹内希来里の4人が、講師で大の“おひさま(日向坂46ファン)声優”である東山奈央と共に声の演技を学んだ。(以下、ネタバレを含みます)
今回は講師に東山、見届け人に先輩の二期生・小坂菜緒とNON STYLEの井上裕介という顔ぶれ。アニメ好きな小坂や正源司も日向坂46のファンである東山も、お互いに憧れの人との共演に目がキラキラさせて企画が始まる。
まずは、一つのセリフをお嬢様・外国人・少年などの役柄に分けて演じ分けてみる。東山から「それぞれニュアンスが違っててよかったです。特にお嬢様」と高評価をもらった正源司の次に小西がチャレンジするが、ややオーバーなリアクションのため、バラエティを沸かせているいつもの小西のようで笑いを誘った。
清水はラブコメにありそうな「なんであんな人好きになったんだろう?私のバカ」とのセリフに挑戦。甘め、お姉さん風、熱血漢風と丁寧に演じてみたところ、東山は「甘々はちょっとおかわりしたいですね」とメロメロ。演じる時の表情も含めて、正統派ヒロインぶりを印象付けた清水だった。竹内もこのセリフをツンデレ調に演じてみると、東山はまたも「おかわり」をリクエストし、竹内のささやくようなツンデレボイスにすっかり“おひさま”の表情になっていた。
ここで、見届け人の小坂も同じセリフの演技に臨むが、彼女がしゃべる前から正源司は「えっ、『バカ』聞けるの?」と興奮気味。放送中の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合ほか)にも出演した小坂が見せる役者ぶりに全員が大いに盛り上がる。
「目の前のマイクに向けてしゃべりながら、距離感を意識する」「映像が入ると気にするポイントが増えるんです」といった東山のアドバイスをもとに、課題は進む。声の距離感を鍛えるべく、縦に並んだメンバーのうち1人に呼び掛けるトレーニングのところで、竹内が呼んだところ正源司が「ワシか?」と振り向く。突然の1人称「ワシ」に、井上から「昨日(千鳥の)大悟さん聞いてました?」とのツッコミも飛び出した。
練習を重ねていよいよ、4人はアニメのワンシーンのアフレコに挑戦。東山が実際に演じた「彼女、お借りします」の更科瑠夏のセリフをしゃべっていく。
1番手の清水は、映像に気を取られてか演技に納得いかなかったようで、アフレコ後に「悔しい悔しい悔しい!」とアフレコの時以上に感情あらわに地団太を踏む。東山は「声質がすごくかわいらしい」と話していたし、練習から表情豊かに演じてきただけにまたのチャンスに期待したい。正源司は四期生全員で出演した映画「ゼンブ・オブ・トーキョー」を思わせる素直な演技で、一同を沸かせる。
小西と竹内は、舞い上がった瑠夏が彼氏の和也の名前を連呼するシーンを演じる。瑠夏がウキウキしているところなので、つい素の感情が出てしまうものの6回も繰り返す「和也!」に多彩な情感を込めた。
プロの声優のすごさを実感しつつ、ヒロイン力を見せたりコミカルさやツンデレぶりが様になったりと、4人の芝居心の可能性を見せた企画になった。
◆文=大宮高史
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