だが、物語は急展開を迎えた。
海里は、かつてスパーリング相手でもあったボクサー・井崎(濱田崇裕/WEST.)の密着取材でアメリカに行くことに。駆け出しカメラマンとして、またとないチャンスだ。
ほこ美は、なかなか言い出せなかった海里の代わりに、海里の同居人・悟(倉悠貴)から先にそのことを聞いてしまった。ボクシングのトレーニングをしながら、海里と出会ったころからを思い出していたほこ美。そこに海里が現われ、ほこ美の名前入りのボクシンググローブをプレゼントした。そのグローブはデートのときに見ていた、かつて海里が愛用していたものと同じタイプだった。
付け替えてもらったほこ美は、海里にミット打ちをお願いした。海里にとって7年ぶりのリング上。熱いものが込み上げる中、その後は2人の切ない決断を聞くことに。
ミット打ちしながら、「チャレンジしたい」という海里に「応援します」とほこ美。「俺、ちゃんと前進むから。ほっこーのおかげだから」。力強いパンチを繰り出しつつも、ほこ美は涙が込み上げる。2人はぎゅっと抱き合った。
ほこ美にとっても頑張れるのは海里のおかげだった。けれども、ほこ美は「私、待ってないですから。だから、これでさよならです」と告げた。
海里の背中を押すほこ美。第5話での「前に進まなきゃいけないときは、私があなたを殴ってやります」という言葉がよみがえる。2人が拳を突き合わせる姿は、愛にあふれているがゆえに胸が痛かった。
※濱田崇裕の「濱」は異字体が正式表記
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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