2024/11/20 19:00 配信
ロックバンド・フィッシュマンズのすべての歴史を網羅したアンソロジー・アルバム『HISTORY Of Fishmans』が、2025年2月19日(水)に発売されることが決定。併せて、同アルバムに収録される内容が一部明らかになった。
1987年、大学の軽音楽サークルで結成されたフィッシュマンズは、1991年にヴァージン・ジャパン(ポニーキャニン)よりメジャーデビュー。レゲエやロックステディ、ダブに影響を受けたバンドサウンドで多くの名曲を生み出し、中でも「いかれたBaby」は今日まで多くのアーティストにカバーされるなど、アンセムとして幅広い世代に愛されている。
1995年にポリドール・レコードへ移籍すると、“ワイキキビーチハワイスタジオ”と称したプライベート・スタジオで通称“世田谷3部作”と呼ばれる3枚のアルバムを製作し、独自のサウンドを確立。アルバム『空中キャンプ』(1996年)は、日本の90年代ロックを代表する傑作として今なお語り継がれる名盤だ。
また、約35分に及ぶ1曲のみを収録した『LONG SEASON』や、実質的なラストライブの模様を収めたライブアルバム『1998.12.28 男たちの別れ』は、ストリーミング配信の解禁によって海外の音楽リスナーの知るところとなり、2010年代以降海外でも高く評価されている。
1999年、ボーカルでありほとんどの楽曲を生み出してきた佐藤伸治の逝去とともにバンドは活動を停止していたが、2005年のRISING SUN ROCK FESTIVALを機に再始動。ドラムの茂木欣一や多彩なゲストがボーカルを務め、現在も断続的にライブ活動を行っている。
また、2019年には、バンドの軌跡を追ったドキュメンタリー「映画:フィッシュマンズ」が公開。歴代メンバーや関係者へのインタビュー、当時の貴重な映像、さらには2019年に行われたライブ映像などを収めた約3時間の⻑編ながら、全国で足掛け約1年に及ぶロングラン上映となった。
今回リリースが決定した『History Of Fishmans』は、フィッシュマンズのすべての“季節”を網羅した“音”でバンドの軌跡を辿る作品。3CD+Blu-ray+36PにおよぶブックレットをLPサイズに収めた大ボリュームのBOX仕様となっている。
茂木欣一による企画・監修の元、デビュー前の貴重な音源からラジオ出演時の同録、未発表ライブやデモテープを、カセットテープやDAT、マルチテープなどから2年をかけてデジタル・アーカイブ化。さらに、茂木自身のインタビューによる全曲解説も付属した渾身のBOXだ。
3枚組となるCDはディスクごとに音源の年代が分かれており、1987年に行われたバンド結成初ライブなども収録されるとのこと。また、未発表曲やフィッシュマンズのサウンドを手掛けてきたエンジニア・ZAKによる最新ミックス音源など、いまだ出尽くしていないバンドのアーカイブに触れられる貴重な作品だ。
そして、『HISTORY Of Fishmans』発売前日となる2025年2月18日(火)には、フィッシュマンズ史上最大規模となるワンマンライブ「Fishmans "Uchu Nippon Tokyo"」が東京・有明の東京ガーデンシアターにて開催。
茂木のほか、柏原譲(Ba)、HAKASE-SUN(Key)、木暮晋也(Gt)、関口“dARTs”道生(Gt)、原田郁子(Vo)というおなじみのメンバーが集結するこの日のライブは、2010年代以降さらに進化を遂げてきた彼らのサウンドを堪能できる貴重なステージとなりそうだ。
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