<ストロベリーナイト>サブタイトル「右では殴らない」が秀逸

2024/11/22 17:30 配信

ドラマ レビュー

『ストロベリーナイト』(C)Tetsuya Honda,Kobunsha/フジテレビ/共同テレビ

ミステリードラマのサブタイトルというのは、原作者や制作者にとってこだわりが強く出る部分なのかもしれない。作品を振り返ったときに、各話の並んだ副題でセンスを感じる作品というのがある。FODで配信中のドラマ「ストロベリーナイト」は小説家・誉田哲也の人気ミステリー「姫川玲子シリーズ」をドラマ化。この作品も言葉選びが秀逸なサブタイトルと、それに負けない予想外の展開が起きる内容で視聴者を楽しませる。2012年1月に放送された連続ドラマ版の第3・4話を紹介する。(以下、ネタバレが含まれます)

姫川が援助交際していた女子高生に大説教


ストロベリーナイト」はノンキャリアの成り上がり系女性刑事・姫川玲子(竹内結子)がクセ者ぞろいの刑事たちと共に悪戦苦闘しながら残忍な事件の数々を解決していく物語。スピーディーでスリリングな展開が人気で、今回FODでは、連続ドラマ版の第1話が12月7日(土)まで無料公開されているほか、全話を順次無料配信している。

第3話、副題は「右では殴らない(2)」。第2話から続く、違法ドラッグ連続変死事件の話だ。姫川は、覚醒剤使用の痕跡があり、劇症肝炎で死亡した被害者全員と接触していた人物を調べる。被害者3名はオンラインゲームサイト“ガチャゲー”に会員登録をしている共通点があったが、使用されていたカードの運営会社に問い合わせたところ、盗んだカード番号を使って不正登録されていた。「シド」と名乗る人物がカード情報を盗み出した可能性が高い。菊田(西島秀俊)から玲子に連絡が入る。恵比寿署管内のアパートで男の遺体が見つかり、劇症肝炎が死因だった。玲子と井岡(生瀬勝久)はクローンカードを作る業者に接触し、ある女子高生に辿り着く。