和やかなトークに続いて、藤吉夏鈴を中心とした布陣での「一瞬の馬」でライブは再開。アリーナ中央のミニステージで、ポジティブさに満ちあふれたパフォーマンスを展開する。
続いて、遠藤理子をセンターに迎えた三期生楽曲「本質的なこと」がライブ初披露され、憂いと切なさが混在する歌とダンスで会場の空気を一変させると、前日にライブ初披露となった「TOKYO SNOW」へとつなげる。山下のポエトリーリーディングから始まるこの曲では、徐々にドラマチックさを増していく楽曲の世界観に導かれるように、会場は雪景色のように白いペンライトで染め上げられていく。
その後のMCでは、2023年の「3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE」は休養中で、ZOZOマリンスタジアムのステージに立てなかった小池美波が「今日、ここで4周年を迎えられることも、皆さんと会えることも幸せ」と涙する場面も。
一方、卒業を控えた上村莉菜は「去年までは一、二期生と三期生に分かれて披露する曲が多かったけど、今年はライブがたくさんあったから、リハーサル期間に三期生と一緒にいる時間もたくさん増えて、どんどん仲良くなれて。今日もみんなでステージを作ることができて、うれしい4周年になりました」と笑顔を見せた。
守屋麗奈を中心にはかない世界観を作り上げる「桜月」からライブ中盤に入ると、休養中のため前日はMCとアンコールのみ参加だった小田倉麗奈がパフォーマンスに加わった「標識」がライブ初披露され、ファンからは驚きの声が上がる。また、井上梨名&松田による「On my way」が久しぶりに2人で歌唱された他、田村や守屋、石森璃花、中嶋優月によるユニット曲「今さらSuddenly」も初披露。
23日公演のこのパートは、山崎がセンターを務める「五月雨よ」に続き、松田&石森による「縁起担ぎ」、井上、大沼晶保、武元唯衣、増本綺良による「イザベルについて」、増本がセンターを務める二期生楽曲「コンビナート」が披露されており、この4年でグループとしての楽曲と表現の幅が広がり続けていることをアピールしてみせる。
さらに、森田のセリフで客席を沸かせる「ブルームーンキス」、メンバーがトロッコに乗ってアリーナ外周を回遊する「思ったよりも寂しくない」「最終の地下鉄に乗って」と続き、Buddiesを大いに楽しませた。
ヘビーなビートを伴った「Start over!」で、ライブは後半戦へ。三期生が加わった形でのパフォーマンスは、楽曲にさらなる彩りを与え、ファンの声援もより一層大きくなっていく。かと思えば、2023年の同会場でのライブを再現するかのように、山下を筆頭とした三期生による「静寂の暴力」では会場がしんと静まり返り、客席のペンライトも消灯。限られた照明の元、唯一無二の世界観を展開する。
曲後半のブレークでは会場の照明も消され、約30秒もの無音の後に山下の「喋りたい願望を捨てて 沈黙を愛せるか?」のせりふとともにパフォーマンスがクライマックスを迎え、その圧巻の演出で客席からは盛大な拍手が送られる。
ステージと客席がクラップで1つになる「マンホールの蓋の上」で会場のボルテージが上昇すると、続く「もう一曲 欲しいのかい?」でその熱気はさらに高まっていく。森田のソロダンスを冒頭にフィーチャーした「承認欲求」や、山下のセンターとしての存在感が増し続けていることを提示する「自業自得」。ヒット曲の連発に、客席の盛り上がりは拍車が掛かり続ける。
さらに、美しいピアノの音色に乗せて、山下が1人華麗なダンスを見せると、ゆっくりと歩きながらメンバーと合流して最新シングル「I want tomorrow to come」へ。約4分の中に、さまざまな要素が詰め込まれた組曲のような楽曲で、櫻坂46は誰にも真似できないような独創的でドラマチックなパフォーマンスを披露する。
曲のクライマックスでは曲中の主人公が朝を迎えたかのように、まばゆい照明がステージから放たれ、山下が腕を高く掲げると同時にスタジアム上空には無数の花火が打ち上がる。そして、メンバーがステージを去るとスクリーンに「GO TO THE V」の文字が表示され、ライブ本編は幕を下ろした。
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