TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season』(毎週水曜夜23:30ほか、TOKYO MX・AT-Xほか全国21局で放送/ABEMA・dアニメストア・ディズニープラス・FOD・Hulu・Leminoほかで配信)の第58話が11月20日に放送された。3rd season前編「襲撃編」のラストとなる今回のエピソードで注目されたのは、エミリア(CV:高橋李依)が語るスバル(CV:小林裕介)への想い。その真っ直ぐな気持ちと、花嫁衣装を着たエミリアを攫いにくるスバルのラストシーンが視聴者を歓喜させた。(※以下、ネタバレを含みます)
「Re:ゼロから始める異世界生活」は、2012年4月からWeb小説投稿サイト「小説家になろう」で連載が始まり、2014年1月からMF文庫J(KADOKAWA)で刊行されている長月達平による小説を原作としたアニメ。突如異世界に召喚された主人公のナツキ・スバルが、死ぬと時間が巻き戻る“死に戻り”の力を駆使して、大切な人々を守るために過酷な運命に立ち向かっていくダークファンタジーだ。
これまでに、第1期(全25話)が2016年4月から9月、第2期の前半(全13話)が2020年7月から9月、後半(全12話)が2021年1月から3月にかけて放送されたほか、OVA2作品が劇場公開された。
2024年10月2日から始まった第3期は、「聖域」の解放から1年が過ぎ、平穏な日々を送るスバルたちのもとに王選候補者の一人アナスタシアから水門都市プリステラへの招待状が届くところから始まる。アニメーション制作はWHITE FOXが担当。監督を「トラペジウム」などの篠原正寛、シリーズ構成を「Free!」「はたらく魔王様!」などの横谷昌宏が務める。
魔女教の脅威に怯える人々の心を奮い立たせたスバルの演説。その声は、カペラ(CV:悠木碧)に浴びせられた龍の血に侵されるクルシュ(CV:井口裕香)の耳にも届いた。
クルシュに呼び出されたスバルが彼女の部屋に行くと、中から出てきたのはフェリス(CV:堀江由衣)。その思いつめた表情と服についた血にドキッとした人も多いだろう。スバルも恐る恐る中に入ると、そこには痛々しい姿でベッドに横たわるクルシュが。彼女の体には龍の血の呪いにより黒斑が広がっていた。
その姿に視聴者からも「クルシュさんおいたわしや……」「クルシュ様が何をしたと言うんだ」「こんなクルシュを見るのはつらすぎる」と悲痛な声が上がる。
そんな中、クルシュの腕に触れたスバルは壮絶な痛みに襲われ、見るとスバルの手の中では何かが蠢き、クルシュの腕にあった黒斑は消えていた。どうやらスバルがクルシュに触れると龍の血の呪いが移るようだ。同じく龍の血を浴びてもスバルは黒斑ができただけで、今のところ体調に問題がないことも何か関係しているのかもしれない。
理由はさておき、スバルは痛みを堪えてクルシュを苦しめる呪いを引き受けようとするが、クルシュがそれを止める。自分だけじゃなくスバルまで闘えなくなったら致命的とし、「スバル様、言っていたじゃありませんか。あとのことは全部、俺に任せておけって。私にも、言ってください……」と頼むクルシュ。龍の血に侵されながらもなお、スバルの背中を押す精神の強さに胸を打たれる。
そんなクルシュにスバルは「クルシュさん、大丈夫だ。ゆっくり休んでくれ。あとのことは全部、俺に任せてくれていいから」と声をかける。クルシュは安心したような表情を浮かべるが、そばで見守っているフェリスは苦しいだろう。「一番助けたい人は助けられない」と己の無力さに打ちひしがれるフェリスの、普段とは打って変わった暗い表情がつらい。
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