「NEWS ZERO」新キャスター・岩本乃蒼アナ『皆さんの疑問が“ZERO”の放送となるように』

2017/10/01 10:34 配信

芸能一般 インタビュー

10月2日(月)より、「NEWS ZERO」の新キャスターに就任する岩本乃蒼アナウンサー


――先ほどのコメントの中で、「新しい風を吹かせたい」「分かりやすく伝えたい」という言葉もありましたが、具体的に何か努力していることなどはありますか?

まだ「スッキリ!!」の生放送で日々手いっぱいではあるんですが、「“新しい風”って何だろう」と考えた時に、自分の中で報道番組に携わる責任や決意はありながらも、やっぱり「テレビはエンターテインメント」だという意識があって。

そうしたカルチャーの視点から世の中を捉えられるような取材を通して、視聴者の皆さんに伝えられたらなと思っています。具体的には、私は海が好きなので、潜水士の免許などを取って海の中での取材をしてみたいです。

あとは、最近AIテクノロジーの取材もどんどん増えてきているんですが、テレビの中で(それらの技術を)説明するのは本当に難しいと経験上思うんです。そうした最新の技術を分かりやすく、面白いと思ってもらえるようなカルチャーの取材をしたいなと思っています。

先日「アナウンサーAI」というものを目にしたんですが、私自身、アナウンサーAIには「まだ勝てていたな」と思っていまして(笑)。でも、そろそろ追い付いてくるんじゃないかっていう恐怖感があります。

日本テレビの社員として、「テレビはこれからどうなるんだろう?」という問題意識、解決意識を持って、テレビのこれからを考える機会をたくさんいただきますが、「アナウンサーが10年後や20年後、テレビの中で出来ることって何だろう?」と考えた時に、“AIにはできないアナウンサー”を目指すのがいいんじゃないかなと思っていて。

きっと「ZERO」を見てくださる方の中には、ベッドで横になりながらとか、台所で耳だけ傾けているとか、そうした形で番組に接してくださる方もいらっしゃるかもしれません。

そうした方々にとって、「NEWS ZERO」が集中して見る1時間ではなくて、「何だかこの番組いいな」とか「カルチャーを伝えている岩本さんってどんな人なんだろう?」とか、感覚的に思っていただけることがこれから先大事なんじゃないかなという思いを持っています。なので、そこはちょっと自分の中で意識して望んでいきたいですね。

――実際に「NEWS ZERO」の椅子に座られてみて、そこから見える景色はいかがですか?

恐らく放送の画面に映りこんでいて、視聴者の皆さんもご存知だと思うんですが、(同じスタジオ内にある)「スッキリ!!」のセットが見えていて、ちょっと気持ち悪いというか(笑)、「こんなふうに見えてるんだ」って思いました。

同じスタジオで朝8時からお送りしている「スッキリ!!」のセットと、今度は向き合って「ZERO」をやっていくんだっていう実感がここで沸きましたし、「ここから見た朝の情報番組って、どういうふうに見えているんだろう」とも思いましたね。

――「スッキリ!!」でご一緒していた加藤さんからは、番組卒業に当たってアドバイスなどはありましたか?

加藤さんはオンエアでは寂しいと仰ってくださったんですが、裏では「頑張ってこいよ」と応援してくださいました。9月29日が最後のオンエアなので、その後に実際どう思っているのか聞きたいなと思います(笑)。

加藤さんからは、「加藤浩次がこのニュースをどう切るか」ということを背中で学ばせていただいて。ただ、それがキャスターとして必ずしも正解ではないということも、加藤さんの背中で学んだ部分があります。

でも、何も知らなかった新人の時からお世話になった加藤さんのものの見方というのは、きっと私の中に何%かは植えつけられていて、それが新しい風につながれば、というふうに思っています。加藤さんと(近藤)春菜さんから学んだことも全部ひっくるめて、10月からの「ZERO」で生かしていきたいなと思っています。