矢口が五十嵐に会いに行くと、五十嵐はストイックに走り込みをしていた。「相変わらず練習バカだな」と矢口が言うと、「自信ないから練習でカバーするしかないよ。今回息子も応援行くって張り切って横断幕作ってたから」と五十嵐。矢口が息子の年を尋ねると、やんちゃ盛りの7歳だと言って写真を見せる。「俺にとっては家族が命なんだよ。こいつらのためなら俺、なんでもできる」と五十嵐が言うと、「そっか、幸せそうで安心したわ」と矢口が笑う。
五十嵐から仕事のことを聞かれると矢口はカバンを開けてしばし考えるが、やはり閉めて「お前が違法賭博やってるって、うちの連中が噂しててさ」と言うと、五十嵐は「は?なんだよそれ。パチンコだってやったことねぇよ」と一蹴する。編集部で矢口が五十嵐の噂について信憑性を問うと、小島は「この写真見せたのか? この写真見せて友情ぶっ壊れるまで問い詰めたのかって聞いてんだよ!」と叱責し、自分がやると言って去ろうとするが、矢口は「待ってください。少しだけ時間をください」と告げる。
五十嵐の潔白を信じたい矢口に小島は違法賭博が今夜行われる情報を渡し、「記者としての覚悟があるなら自分の目で確かめてこい」と言う。
夜、違法賭博場のドアを開けようとする五十嵐の肩を矢口が掴む。五十嵐が驚いて振り向くと、「話を聞かせてくれ」と矢口。
編集部で小島が、矢口が書いた五十嵐の記事を広げて褒め、編集部員たちが拍手する。矢口は頭を下げてお礼を言うが、どこか冷めた表情を浮かべるのだった。
矢口の心境を思うとやるせない思いに駆られた。SNSでも「苦いけれど記者としてまた一つ覚悟が決まったかな」「こうやってみんな少しずつ大人になるんだよね」「矢口くん、辛いね。胸が痛いよ」とコメントが寄せられた。
◆構成・文=牧島史佳
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