2024/11/30 17:00 配信
2024年1月から3月までTOKYO MX、BS日テレで放送された「牙狼<GARO>」シリーズの最新作「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」のBlu-ray&DVD BOXが、ポニーキャニオンより9月4日に発売された。これを記念して、購入者を対象とした発売記念イベントが11月23日(祝)にユナイテッド・シネマ豊洲(東京都江東区)にて開催。11月23日といえば「牙狼<GARO>」シリーズでは「金狼感謝の日」と銘打ち、イベントや最新情報の発表などをおこなっている。2024年も同イベントのほか、配信企画などが実施された。
会場には抽選の結果、当選したファンが数多く詰めかけた。最初のプログラムは、「ハガネを継ぐ者」の最終回(第12話)となった「継(つなぐ)」を大スクリーンで上映。続いてこのイベントのメインとなる、キャスト陣によるトークショーがスタートした。
登場したのは主人公・道外流牙を演じた栗山航(くりやま・わたる)、白羽創磨を演じた仲野温(なかの・おん)、ヒロイン・コヨリを演じた中澤実子(なかざわ・みこ)の3名。劇中コスチュームではないが、各々スタイリッシュな衣裳で姿を見せ、会場は大いに沸いた。トークは、「牙狼<GARO>」シリーズの熱烈なファンでもある夫婦お笑いコンビ「ホロッコ」のほり太が進行。まずは「ハガネを継ぐ者」全12話の中で、キャスト3人が最も気に入っているシーンが紹介され、映像も上映される。
栗山航が挙げたのは、オンエア時も話題になっていた第5話「悟(さとる)」における道外流牙による長回しのアクションシーン。オフィスビルの廊下で、次々とホラーを斬っていく姿をビルの外からドローンで捉えた。
「横山(誠)さんが総監督だった「牙狼<GARO>〜闇を照らす者〜」のときは、けっこう長回しのアクションが多かったんですが、「ハガネを継ぐ者」のアクション監督を務めている鈴村(正樹)さんは、わりと細かく(カットを)割るタイプの方なんです。そんな中でここは唯一と言っても良い長回しだったので、僕も緊張しました。」と栗山。
「まずビルの廊下が狭いのと、窓が大きくて、ほぼ全身が映るから、ポーズなどもきっちり決まるように動かなくちゃいけない。しかもただでさえビル風がある中でドローンをうまく操作して撮影するのがむずかしいのに、この日は特に風が強かったんです。実際にアクションをする僕らだけじゃなくて、スタッフの高い技術も必要とされる場面でしたが、本番は3テイクでOKでした。体力的にも消耗しましたが、良いシーンになったと思っています」と撮影当時の苦労話を明かした。
同シーンで使用されたドローンの形状やサイズを会場のファンに説明するため、栗山はドローンの「形態模写」を披露。隣に座っていた中澤実子が、そんな栗山を見て笑いをこらえきれなくなっていたのが印象的だ。
仲野温は第4話「傷(きず)」における、流牙と創磨のシーンを挙げた。流牙の言葉を受けて、魔戒騎士の使命や宿命を再認識する創磨。シーンについて、仲野は「創磨はあのとき、激しく葛藤していて、苦しかったと思うんです。そんな状況だったから流牙の言葉がストレートに刺さった。あのシーン、台詞は栗山さんのほうが多いんですけど、それだけに、創磨が流牙の言葉をどう受け止めたのか、少ない台詞や表情で、しっかり見せたいと思っていました。個人的には、あのシーンを演じたことで、「創磨になれた」気がしました。忘れられない撮影ですね」と思い入れの強さを語る。
中澤実子は、第10話「惑(まどう)」の、コヨリがムツギ(黒谷友香)に立ち向かう緊迫のシーンを挙げた。中澤は「自分の中でいちばん最初に思い出として浮かんだのが、このシーンでした。コヨリの複雑な心情を演じるのはむずかしかったですが、全力で挑みました。コヨリも、私自身も成長できたシーンだと思っています」など、難しい芝居を乗り越えて成長したと話していた。
魔戒法師ムツギの真意が明らかになる展開については、ムツギを母のように慕うコヨリを演じた中澤も、当初は聞かされていなかったという。一方で主演の栗山は、大まかな方向性を聞いたうえでムツギの結末については決定する前にメイン監督の松田康洋と話し合った、とのこと。また仲野は「自分は(役に)入り込んでしまうタイプなので、終盤のムツギに対しては、ショックや怒りで、感情がぐちゃぐちゃになっていました」と振り返った。
続いて、ファンから寄せられた質問にキャストが回答していく(拒否権ナシ!)コーナーも。キャスト陣の「素」が覗く瞬間も多く、会場のファンも大満足だったようだ。最後には「スペシャルゲスト」として黄金騎士ガロ闇(おん)とハガネが登場。キャスト3名を交えた1分間の写真撮影コーナーも、大いに盛り上がった。
栗山はファンへのメッセージとして、「来年は『牙狼<GARO>』20周年なので、さらに賑やかなイベントができるんじゃないかと期待しています」とコメント。「牙狼<GARO>」の伝説がまだまだ続いていくことを予感させながら、イベントは幕を閉じた。
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