複数の事件が絡み合い、難解を極めた捜査にも必ず解決の糸口がある。そのことを信じたノンキャリアの成り上がり系女性刑事・姫川玲子(竹内結子)が、クセ者ぞろいの刑事たちと共に悪戦苦闘しながら残忍な事件の数々を解決していく物語がドラマ「ストロベリーナイト」だ。2012年1月に放送された連続ドラマ版が現在、FODで配信中。常にキリッと凛としていて男勝りの姫川が、自分の親との不和に苛立ち涙を流したシーンが印象的な第9,10話を紹介する(以下、ネタバレが含まれます)
「ストロベリーナイト」は小説家・誉田哲也の人気ミステリー「姫川玲子シリーズ」をドラマ化した作品。FODでは第1話が12月7日(土)まで無料公開されているほか、全話を順次無料配信している。第9話から最終話の第11話までは続きもので、姫川班がいくつもの事件が関係する大掛かりな殺人事件に挑む。
第9話は「ソウルケイジ」。多摩川土手に放置されたワンボックス・カーから、血塗れの左手首が発見された。近くにある工務店のガレージが血の海になっており、発見者の証言と切断現場に残された指紋との照合により、工務店経営の高岡賢一(石黒賢)の手首と判明した。遺体なき殺人事件として捜査が開始される。臨場班は日下守(遠藤憲一)、姫川の両班体制だ。
高岡工務店には、三島耕介(濱田岳)という従業員が勤務していた。高岡と三島にはなんらかの関係があると見て両班共に捜査を始める。三島の父は、13年前に、木下興業の建設現場で事故死しており、当時、高岡は中林建設にいて、三島の父はその下請け会社でとび職をやっていた。そして、高岡が勤めていた中林建設は田嶋組のフロント企業だとわかった。井岡(生瀬勝久)と組んだ姫川は、高岡が中林建設からの激しい地上げによる嫌がらせで、母を自殺で失っていたことを知る。田嶋組は保険金詐欺に深く関わっており、三島の恋人の美智子の父親も木下興業でとび職をしていて、2カ月前に転落死をしていた。
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