BTSのJINが、12月4日に32歳の誕生日を迎えた。BTSの世界的人気は言うまでもないが、そんなトップグループの最年長がJINだ。2022年12月から約1年半にわたる兵役期間を経て、2024年の6月12日に除隊し、翌13日にはBTSデビュー11周年となる記念イベント「BTS FESTA」を開催。彼の帰りを待っていた多くのARMY(=ファン)たちとの再会を果たした。また日本では「Venue101」(毎週土曜夜11:00-11:30、NHK総合)のスピンオフ特番「Venue101 Presents JIN SPECIAL」(12月7日[土]夜11:00-11:30、NHK総合)の収録などのために約5年ぶりに来日。ハイタッチ会も実施するなど話題が尽きない。今回は誕生日をきっかけにBTSの“長男”JINの魅力を紹介しよう。
2013年に当時20歳でグループデビューしたJIN。当時のBTSの楽曲といえば、近年世界的に大ヒットした「Dynamite」「Butter」「Permission to Dance」といったものとは大きく異なる力強いヒップホップサウンドが特徴だった。それはファッションスタイルにも現れていたが、その中で柔らかな雰囲気を持った正統派イケメンのJINは異彩を放っていた。正統派イケメンのイメージとは裏腹に自らを「ワールドワイドハンサム(WWH)」と自称したり、フレンドリーな態度を見せてくれたり、時には寒いギャグでメンバーたちに呆れられたりと、ビジュアルとのギャップとおおらかな人柄でいつも笑顔を届けてくれる存在だ。
他メンバーがオンライン大学に進学する中、メンバーで唯一、一般の大学に通学し、大学院まで進学した彼は、混沌とした芸能界で活動しながらも一般社会での感覚を失わず、多感な思春期を目まぐるしい環境で過ごさなければならなかった他のメンバーたちを支え続けてきた。年功序列が厳しい韓国で育ったにもかかわらず、誰とも壁がなくすぐに打ち解けられ、年下メンバーにも寄り添える彼の性格こそがBTSのメンバー間の風通しの良さを象徴しているとも言える。
縁の下の力持ちの彼だが、元々俳優志望で歌もダンスも未経験だった練習生時代は既にスキルの差がある年下メンバーに追いつくためプレッシャーと常に戦い、練習を積み重ねてきた努力家だ。
BTSの10年間の軌跡を収録したドキュメンタリーシリーズ「BTS Monuments: Beyond The Star」(ディズニープラスで配信中)では、胸の内に秘めた彼の本音やプライベートの友人たちとキャンプで楽しむ姿などが余すことなく公開されている。
これまではBTSのJINとしての側面しか知ることができなかったが、キム・ソクジン(本名)としての姿も思いのほか普段の彼のままであり、もちろん全てを知れたわけではないことは理解しながらも、裏表のギャップがほとんどないことがなんだかうれしく思えてしまう。
第8話「明日への誓い」では、「よく会う時は、週に6回くらい会っている」というJINの地元の友人たちと森の中でキャンプを楽しむ姿が映し出された。自然体で過ごすJINは、火傷した手を氷で冷やすよう友人に勧められるも「靭帯を切ったときも気合いでなんとかした」とおちゃらけて話し、友人たちからは呆れた笑い声が飛び交う場面も。
一方で第2話「青春」では2017年の「ビルボード・ミュージック・アワード」で「トップ・ソーシャル・アーティスト」を受賞した以降の多忙な日々や、2018年に事務所との再契約を交わした時期の心境なども語っており「注目を浴びることが精神的にとてもつらかった」と、インタビューで当時を振り返っているのも印象的だ。
そんなJINは、11月に彼の優しいメッセージが込められた初めてのソロアルバム『Happy』をリリース。バンドサウンドの「I’ll Be There」はポジティブな歌詞が魅力の彼らしい1曲だ。2025年には兵役中のメンバーも全員除隊し、7人そろったBTSの再始動が期待されており、JINは完全体でのカムバックに向けて今後も精力的に活動していくだろう。
◆文=suzuki
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