本作で特に注目したいのは主人公のイ・スンシン役を演じたパク・ヘイルの演技力。前作の「バトル・オーシャン 海上決戦」でイ・スンシン役を演じたチェ・ミンシクは勇猛果敢で落ち着いた雰囲気を漂わせていたが、本作では時代背景として1作目より若い将軍である必要があった。そこで1作目の監督も務めたキム・ハンミンが想起したのがヘイルだ。
彼はオファーを受けた際、“(自分は)将軍らしい目つきに見えるだろうか?”と考えたそうだが、ハンミン監督からの「優しさの中に強さがあり、芯が眼差しにはっきり表れているあなたの姿が必要だ」というラブコールに応えた。こうしてヘイルは劇中で、智将としての面貌と、陣営に集まってきた兵たちをまとめながらともに成長していく姿を見事に演じ、1作目とは異なるイ・スンシン像を確立している。
また本作では、前作よりパワーアップしたバトルシーンも見どころの一つ。韓国では伝説として語り継がれている装甲艦“亀船”を見事に再現したことで、より一層リアルな海上バトルが描かれている。特に最新VFXを駆使した、朝鮮水軍の鶴翼の陣と、それに対する日本水軍の魚鱗の陣がぶつかり合うクライマックスシーンは迫力満点だ。
動画配信サービス・Huluでは、「ハンサン -龍の出現-」とシリーズ1作目「バトル・オーシャン/海上決戦」を見放題配信中。さらに、文禄の役でのイ・スンシンの武勇が描かれるシリーズ3作目「ノリャン -死の海-」(2024公開)もレンタル配信中。
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