友情の“エモさ”に温かくなった心が、その後、キュンとさせられることに。
前回描かれた靴下交換のエピソードもあって距離が近づいていた優希と広海だが、優希は教員採用試験、広海は論文と、会えない日々を過ごし、それ以上の進展がないままだった。
遺灰をまいた夜、海辺に並んで座りながら、優希が母の死に際に手を握ることしかできなかったと話すと、「僕は、手って口と同じくらい言葉を持ってると思う。手を振れば、またねって。誰かの手を握れば、ここにいるよ、大丈夫だよって気持ちが伝わると思う。たとえ言葉にできなかったとしても」と広海。
そして、自分も今の気持ちを手で伝えたいと言うと、そっと優希の手を包み込んで、自分のひざに置いた。そして「好きだよ」と告白を。
優希は広海の顔を見つめていたが、しばらくして「ふふっ」と笑ってしまう。手で伝えるとしながらも広海が言葉で言ったからだ。ハッとして「ごめん」と謝って思わず手を離した広海だが、その手を今度は優希が包み込んで自分のひざに置いた。言葉はなく、その手が優希の返事だ。その後、2人はぎゅっと手をつないだ。
手が持つ感情がこれほどに雄弁なものなのかと改めて感じた第6話。SNSには「手でも気持ち伝わるってすごいすてき」「手って何よりも温かいんだな」「手で伝えるってオシャレな…」「手で伝えるって言いながらちゃんと言葉で伝えちゃってんのいとおしい」「ちゃんと言葉にしてくれるのもうれしいよね」「めちゃくちゃキュン」など反響があった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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