駒木根葵汰が語る、自身の強み「自分が生きづらいと思っている部分がこの職業ではプラスに繋がっている」

2024/12/07 11:00 配信

ドラマ 映画 インタビュー

俳優・駒木根葵汰が、日本映画専門チャンネルにて2ヶ月連続で特集放送される。インタビュー特別番組を通しての新たな発見、芝居への熱い思いなどを語ってもらった。撮影=阿部岳人/ヘアメーク=吉村健/スタイリング=千葉良(AVGVST)

俳優・駒木根葵汰の出演作が、12月18日(水)19:00より日本映画専門チャンネルにて2ヶ月連続で特集放送される。駒木根は、「機界戦隊ゼンカイジャー」(2021年)で主人公の五色田介人役を演じ、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」(2022年)でも続投を果たしたことで、一気にお茶の間に浸透。その後、さまざまなジャンルの役柄を演じ続けている今、俳優として着々とスターダムにのし上がっている。

このたび「2ヶ月連続 駒木根葵汰が眩しくて」と銘打って特集放送されるのは、駒木根の魅力溢れる出演作の中から4作品。駒木根の代名詞とも言える映画「機界戦隊ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー」(2022年)、美しい佇まいで視聴者を虜にした「25時、赤坂で」(2024年、テレビ東京系)や、「ゼンカイジャー」のメンバーが再集結し、朗読劇に初挑戦した「朗讀劇『極楽牢屋敷』」(2023年)、素の駒木根が詰まった旅番組「バックパッカー世界さすらいメシ」(2023年、BS-TBS)という、多彩なラインナップでお届け。

さらに、「25時、赤坂で」をはじめ出演作の撮影秘話、自身のキャリア、さらにはプライベートまで語り尽くす、撮り下ろしの特別番組「SPインタビュー 駒木根葵汰」も放送される。

WEBザテレビジョンでは、特別番組の収録を終えた直後、駒木根にインタビュー。今回の特集への思いや、特別番組を通しての新たな発見、芝居への熱い思いなどを語ってもらった。

「25時、赤坂で」の撮影秘話をはじめ、“眩しい”笑顔で答えるインタビュー特番


「SPインタビュー 駒木根葵汰」は、国内外で大反響を生み出した「25時、赤坂で」にまつわる秘話をはじめ今回特集される4作品についての想いを深掘りしていくインタビュー番組。
特に番組内で語った「25時、赤坂で」で印象に残ったシーンは作品ファン必見。新原泰佑演じる白崎由岐から迫られるも「役作りで」と言われ壁を感じてざわついた心境を表現する瞬間や、撮影クルー全員で作り上げたという台本にはなかった演出が観られる桜の木の下のシーンを挙げている。

苦しかった記憶、気恥ずかしい話題にもはにかみながらも真摯に、赤裸々に答えていく姿はまさに「眩しくて」という表現がぴったり。4作品を通して俳優・駒木根葵汰の歩みを追い、飾らず自然体の駒木根を映すドキュメンタリーのような番組に仕上がっている。

「自分のスタイルを固定しない」


ーー「SPインタビュー 駒木根葵汰」の収録を終えたばかりですが、改めて自身の出演作を振り返ってみて感じたことはありましたか?

大人になったなと思いました。「機界戦隊ゼンカイジャー」が終わってからあっという間に今日になっていたので、改めて振り返ってみたら、この約4年間ずっと前を向いて生きてきて、ちゃんと頑張ってきたんだなというのを今すごく感じますね。だから、たまには自分に何かご褒美をあげてもいいのかなと(笑)。

ーー今回の特集で放送される作品の他にも多様なジャンルの作品に出ていますよね。役の幅の広さに驚きます。周りからの反響も大きいのではないでしょうか?

やっぱりうれしいですね。前に見てたこのドラマであの役を演じていたのは君だったの!?と言っていただけることも多くて。そう言っていただけたときは、やってやったぞ!って、ちょっと誇らしい気持ちになります。でも、実際のところあまり周りからの評価は気にしていなくて、自分自身がしっかりその役に向き合っていくことが大事で、それができればいいのかなとも思っています。

ーーじっくり役と向き合うとのことですが、役と役の切り替えはどうしているのでしょうか?

正直、あまり気にしたことがなくて。強いて言えば、こだわらないことですかね。たとえば、プライベートでは髪の毛を切りに行かなくて、仕事が決まったタイミングで髪の毛を切っているんですよ。

ーーその役に合わせて?

そうです。僕はこの髪型にしかしませんという風に決めてしまうと、 役の幅も狭まるし、自分自身、こういう髪型にしたいなという気持ちもなくなる気がして。役がない期間はとりあえず髪も髭も伸ばせるだけ伸ばしっぱなしにしています。そうすると、たった一週間で自分はこんなに髭が伸びるんだ、だったらもう少し年上の役もできそうだな、みたいな気付きや、こんな自分にもなれるんだ、という新しい発見もあります。

だから、最近の作品で役により違う姿を見せられているのは、単純に見た目の変化が大きいこともあるのかなと思います。自分のスタイルを固定しないというか、普段の自分をニュートラルにして、どの方向にでもいけるようにしている分、いろいろな役に積極的にトライしたいなと。…ってこんなに語りましたが、単純に美容院が苦手っていうのもあるんですけどね(笑)。

ーー駒木根さんはモデルから俳優になりましたが、役者をやりたいと思ったきっかけはあったのでしょうか?

初めての映像作品がアベラヒデノブ監督の「LAPSE〜失敗人間ヒトシジュニア〜」(2019年)で、オーディションに初めて受かった作品だったんです。高校を卒業してすぐに芸能活動を始めたばかりで、でもZ世代からは支持もあって、少し浮かれていたんだと思います。そんな中で現場に行ってみたら、 本当に自分でもびっくりするぐらい、何もできなくて…。ただただ周りの人の芝居に圧倒されるだけでした。

関連人物